TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

さあ、赤本だ

 期末が終われば中3は受験勉強へまっしぐらなのですが、何をやるべきかと言えば、それは赤本だ。赤本は通称で、高校の過去問を5年ほど集めた問題集のことである。なぜ赤本というか、それは表紙が赤いからだ。(実は青本もある)

 私立高校は学校によって問題の出題傾向は異なる。もちろん類似の学校もある、英語は似ていても理科が異なるとか、まあ、上げればきりがない。頻出の問題形式に慣れる必要があるし、問題レベルや様々なことに慣れる必要がある。自分の弱点と出題傾向が重なっていればまずいので、早めに対応しないとダメだ。受験校が確定しているのなら早速赤本を始めよう。3年分も解けばいろいろなことが分かる。

 しかし、今後の受験勉強は自分が受ける高校の赤本をするだけではいけない。大切なのは「赤本をする」ことではなく「赤本を中心に勉強をする」ということだ。赤本を解いていると課題や弱点を発見することになる。その課題や弱点を克服するためには、当然、別の教材が必要だ。教科書で基本を確認することも必要になるし、多くの類似問題に当たる必要もある。こうやって様々教材を通して課題や弱点を克服し、そして、また赤本の過去問に戻る。こういう勉強を繰り返して自分の受験勉強を進めていく。他校の過去問もどんどん解く方がいい。入試問題の傾向は決して永続的なものではない。いつ変わるか分からない。今まで出題されていなかった形式や単元が突然出題されることなど珍しくもなんともないし、実際、毎年のようにあることだ。だから、できるだけいろろな高校の問題を解くべきだ。男子校も女子校も関係ない。いい問題はどんどん解けばいい。

 塾によっては盲目的に受験校の過去問を20年ほどさせるところもあるが、教科によっては全くナンセンスだからやめておく方が良い。新しい他校の入試問題をたくさん解く方がいいと思う。ただし、ベテランの先生は古い良問をたくさん知っている。そういった先生が持ってくる問題には価値がるあるので、しっかりと臨みたい。

 

 秋の実力試験の結果で、受験校を決める。しかし、秋の実力試験結果がすべてだはないし、秋の実力試験がその生徒のピークでもない。受験勉強がまだまだ続くということはまだまだ伸びる可能性もチャンスもあるのだ。現時点で多少偏差値が足りてなくても、諦めるどころかむしろ強気で行きたい。偏差値3~5程度低くてもやりようによっては逆転可能だ。私立入試までは約60日ある。約60に日しかないけど、約60日もある。逆転を狙えるぎりぎりのところだ。しかし、逆もある、約60日もあれば驚く程実力を落とすことも可能だ。そういうことだから、この約60日は下克上の60日でもある。これからたいへんだけど楽しい勉強に入る。さあ、伸ばすんだ、伸びるんだ。

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進学塾TETSU/奈良市鳥見町/とりみどおり

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