TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

塾の活気

 大きな塾で羨ましいと思うことは、その「活気」だ。エネルギーにあふれる活気だ。活気があると全体に与える影響が大きい。一人のやる気が全体に広がりやすく互いに影響し合うのだ。こうなれば全体が盛り上がりやすい。特に入試前などは面白いほど盛り上がる。しかし、うちの塾は小さい。非常に小さい。だから大きな塾と比べると当然活気は少ないのだ。しかし、小さいにわりに入試は盛り上がる。熱量は確かに大きな塾よりは低くなるが、小さい分まとまりはいい。だから、盛り上がりのコントロールはしやすく、個人に向けての働きかけが機能するし、狙い通りに決まる。活気があっても単に騒がしくまとまりがないと具合が悪く、マイナスになることもある。その点、うちは大丈夫。非常にいい感じの活気があるのだ。だから入試もうまく行きやすい。なかなか心地いいのだ。騒がしいだけでまとまりのない活気は不快だ。「雑音」が多いのである。まとまりがないとことを「雑音」というのがベストだと思う。大きな塾はせっかくの活気があるんだから、もっとうまく使えばいいのにと思う。実にもったいない。

 私はこの活気や空気を重視している。この空気は作るものだとも思っている。だから、ネガティブ発言は禁止しているし、休み時間の会話の内容にも口をはさむ。休み時間に大声で芸能話をされては台無しなのである。(問題は大声で)緊張感がなさすぎるのだ。実際、受験勉強に必死で取り組んでいれば芸能話は出るはずがない。こんなことに気を使ってにらみを利かせるうちにいい空気が出来上がる。そうなると勝ちだ。上手くいくのだ。10月も末に差し掛かって来た。一番早い入試まで残り110日ほどとなる。そろそろ引き締める時期である。いい活気を作っていきたい。

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