TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

受験生のマナー

 受験生のマナーとは、言うまでもなく他の受験生の邪魔をしないということである。このマナーが分かっていないと、大声を上げたり、勉強や受験とは全く関係のない話を永遠したり、大した用も無いのに話しかけたり、文具や教材を借りまくったり…などいろいろなことが起きる。

 例えば、ある生徒がいつもより早く来て勉強している。確認テストの勉強をしているかもしれないし、復習をしているかもしれない。黙々と勉強を続けている。そこへ、授業が始まる15分前くらいに別の生徒がやって来る。後から来た生徒は早くから来て勉強しいている生徒に話しかける。話しかけられた生徒は、勉強の手を止めずに下を向いたまま話しかけてきた生徒に返事をするだけ。一方、話しかけた生徒は話し続ける。これは明らかに、邪魔をしている。でも、話しかけている生徒は邪魔をしている認識はない。自分がしゃべりたいからただ喋っている。うつむいている様子に何も思わない。なんてデリカシーの無いことか。しかし、こんなことは別に珍しくない。何の指導もなければ結構高い頻度で起こることである。これを放置しておくと、いつまでたっても塾内の空気は引き締まらず、緊張感は生まれない。それでけではない、話しかけられた生徒と話しかけた生徒の関係も悪くなる。そりゃあ、話しかけれらた生徒は邪魔をされるわけだから、ギクシャクするのは当然である。ただでさえ受験のプレッシャーで大変なのに、このように人間関係の問題が起きてしまうともう地獄。収束するのに時間が驚くほどかかりその間は勉強が手につかないから、1カ月くらいは無駄になってしまうことは珍しくない。

 うちのような小さい塾はこういうことは見つけやすいが大きな塾は大変だ。授業まで先生が教室にこないような塾ではこういう問題が発覚しにくい。気が付くとたいへんなことになっていることもあるのだ。

 中学生なんてまだまだ未熟でデリカシーのかけらもないから、何が起きるか分からない。しかし、ちゃんと指導し教育すればわかってらえるし、受験生のマナーとして身につけることができる。そして、こういうことが分かると学力も向上するのである。だから、たいへん重要な事項だと思っている。今日は中3にこういうことをしっかりと伝えておいた。

 

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