TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

模範解答を書き写すことは勉強ではない

模範解答を赤書き写す生徒たち

 答え合わせをするときに間違えた問題の模範解答をせっせと書き写す生徒たち。答え合わせのときにすることは、

まず◯☓をつけること。

次に模範解答と問題を見くらべて考えてみること、

そして解説があれば解説を読んでしっかりと考えること。

それで物足りなければ、教科書や参考書を読み理解を深めること。

単語や漢字はその場で覚え、計算なら解き直すことだ。

 

決して模範解答を書き写すことではない。

 

なのに生徒はこれはする。なぜか?それは学校でそうするように指導されているからだ。そのとおりにやらないとノート点が貰えないからだ。優秀な生徒はこれに疑問を持つ生徒もいるだろう。でも、点数に関わる以上は従わざるを得ない。しぶしぶ従っている生徒もいるだろう。その行為に意味があれば構わないし、学力アップになるのら構わないが、実際ただの作業でしかない。苦手な生徒なら、1ページ〇〇間違うということもあるわけで、ワークが真っ赤になってしまう。時間も相当ロスする。模範解答を書き写すくらいないら単語練習をするほうが圧倒的価値がある。何にもならない行為を強制させられ、非常に気の毒である。

なぜ、学校の先生はそんな指導をするのか?

 実はこれは全国的に見られることなのだ。他府県の塾講師の方々も同様のことを頻繁にお嘆きだ。これは学校の文化なのだ。しかも、かなりの歴史がある。相当な昔からある。悪しき文化であり、因習である。なぜ、こういう指導がまかり通るかは直接伺ったとはないが、私が想像する限り先生の都合なのである。ルールを決めてそれを守るか守らないかでノートに得点をつけやすくなるからだ。スムーズに進むから仕事がしやすくなるのだろう。子供の学力などそっちのけで自分たちの仕事を優先させているのだ。犠牲になるのは子どもたちだ。貴重な時間が奪われ、やる気もそがれ、不快な思いまでして先生の仕事に協力させられているんだらね。このことを生徒十分に理解していればいい。でも、ほとんどの生徒は、「間違った問題の模範解答を書き写すことが正しい勉強法」だと思っているのだ。こんなとんでもないことが正しい方法と思っているだ。これは重罪だ、罪深い指導だ。生徒は犠牲者なのである。私は塾ではこの模範書き写しを認めない、模範書き写しを禁止している。でも、染み込んでいるから直らない…つい、模範解答を書いてしまうのだ。無意識にやってしまうのである。たいへん悲しく憤りを感じる。

 

 学校で指導されることには理不尽なことも非論理的なことも多い。しかし、長年放置されているが多い。「学校ってそういうもんだ」「学校には最初から期待していない」などと言ってる場合ではない。こういう指導がなくならない限り教育全体はよくならない。つまり、国が良くならないということである。

 

 生徒の皆さん、模範解答を書き写すことは勉強ではありません。学校の指導には従わざるを得ないですが、しっかりと本質を見極め正しい勉強をしてください。 

 

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