生徒には厳しくしないといけない。甘い顔をしているといつまで経っても大切なことが達成できない。だから時には厳しい顔をすることも必要だし、それができないと、先生失格である。しかし、生徒に恥をかかせるような叱り方はどうだろう…。集団指導でよく見られることだ。集団指導では勉強に関すること基本的にクラス内公開される。小テスト点数や宿題の忘れなども同様だ。誰が何点だったとか個人が宿題を忘れたことも公開されている。当然、叱られるときも公開だ。その公開された中に自分をさらし、他のクラスメイトと競争しながら、自身の学力を鍛えていく。それが集団指導の特徴であり、やり方だ。でも、人前でけちょんけちょんに言われるのは筋が違うだろう。場合によっては人格を否定されるほども勢いで叱られるのもあるかもしれない。教室には異性もいるからたまったもんじゃない。自分が悪くても、正直やってられないというのが生徒の思いだろう。厳しく指導することと恥をかかせることは全く違う次元で存在する。一緒ではないし、一緒にしていてはいけないし、そこに配慮のない先生は話にならないし、違いさえわからない先生はごめんだ。
ところで、授業ではよく生徒に発問をする。ようするに「当てる」のだ。そのときに正しい解答が生徒の口からでればいいが、なかなかそうはいかない。間違った返答も珍しくない。とんでもない返答もありうる。
生徒が全く違う解答をしたとき、私は次のように言う。
「違う」
「何を言ってる?違うぞ」
「違うぞしっかりせーよ」
「違う、さっきの説明聞いていなかったんか?」
「全然違う」
「どうしたん?今日は」
「もう1回問題読んでみ」
「勘違いしてるわ」
「ちょっと違うな」
「おしいな」
実際に全くおしくなくても、「おしいな」と言うこともある。是非はともかく気を使っているということだ。
こんなふうにいろいろあるが、生徒の学力や性格を考慮して言い方を変えている。勇気を振り絞って答えた解答が全然検討違のときに、いくら間違いでも頭ごなしに否定はできない。苦手な生徒の発言なら答えたことそのものは評価してやりたいとも思う。少なくとも恥をかかないようにはしてあげたい、でもその配慮にも気づいてほしいのである。そしてしっかりとして欲しいと思っている。
進学塾TETSU/奈良市富雄1−2−11/小5~中3
冬期講習情報はこちら↓↓↓↓↓