TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

丸暗記にならないように

 Sorry, I'm a stranger here.(私はこの辺りのものではありません)

 中3のニュークラウンにこのフレーズが出てきます。私立高校の入試問題でも頻出のフレーズで、別に大したものではないのですが、是非、覚えて負いたいフレーズの一つです。

 さて、問題はこれをどう覚えるかですね。教科書に出るのは道を尋ねられた時の返答で、「わかりません」の時に使います。分からなければ「I don't know.」でもいいのですが、これだけでは、そっけないし、ぶしつけだし、幼稚にも感じるし、なんか品がありませんよね。そこで、これを加えるとそういったネガティブさが消えていい感じになると思います。

 strangerは形容詞strange(奇妙な・変な)にrを加えて名詞なったものです。生徒たちはつい、「変な人」と思うのですが、strangeには「見知らぬ」「初めての」という意味がありstarngerも「見知らぬ人・よそ者」という意味になるのです。

 ですから、I'm a stranger here.というフレーズの意味は 

「ここでは見知らぬ人」

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「ここではよそ者」

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「よそ者だからこの辺りのことは知らない」

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「すみませんが、わかりません」

という具合に解釈できるわけですから、きっちりと筋があって「なるほど」となるのです。当然、印象も強いですから簡単には忘れないのです。

 このようにきっちりとstrangeからスタートしてこのstrangerの意味をたどっていくことが丸暗記にならない勉強なのです。すぐに覚えようとしないで、ほんの少し考えるのですよ。それだけで思考が動き出すことがあります。こういうのは別の勉強でもできることですから、日頃からどんどん挑戦するといいでしょう。こういう頭の使い方に慣れてくると飛躍的にの伸びますよ。偏差値60以上を確実に取るためには必要な思考です。

 ちなみに、「I'm a strnager here.なんて変だ。」「ネイティブは使わない。」とう意見もあるのですが、ネットの情報はなんとも言えませんね。とりあえず、このI'm a strnager here.は辞書にもきっちりと出ていますので、それを信じてしっかりと覚えておきましょう。もし、だれかに変だと指摘されたら、その場で学べばいいのですよ。

 ところで、日本人の英語に対してネイティブが「そんな言い方はしません」というのはよく聞きます。しかし、そのネイティブさんはどんな人でしょうか。教養の高い人ならまだしも、どんな人かも知らない人の話を、ネイティブだからと言って信じていいのでしょうか?たまたま知らないことはありますからね。日本語も同様です。日本人は日本語を全部知っているわけではありません。自分の地域以外の方言のことはわかりませんしね、年齢によっても語彙力は相当異なるわけで、全てに対して正しい正しくない判断はなかなか難しいことなのですよ。

 ということでした。いい勉強をしましょう。

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