TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

どうして私語はいけないのか

 普通は自習室は私語厳禁なのですが、私語とは何かを分かっていない生徒は多いのです。最も多いのが勉強に関することは私語ではないと思ってるケースですね。隣の友達に範囲を尋ねたり何をするべきかを尋ねることは私語ではないと思っているようです。また、文具の貸し借りをする時も私語ではないと思っている生徒は多いですね。勉強内容であっても自分だけや一部の人にしか当てはまらない内容の発言は立派な私語ですし、遊び内容であっても全員に伝えないといけない内容の発言は私語ではありません。もちろん、生徒はそんなことは一切分かっていません。なぜか?それは教育されていないからでしょう。何が私語で何が私語でないかをきっちりと説明してあげないと、わからないのです。「私語は他人の迷惑になるからやめましょう」程度のことでそこまで理解できる優秀な生徒はごくごく一部なのです。ですから、中1の最初には、この私語についてきっちりと理解できるように説明をしています。きっちりと説明してあげれば理解できますから、それ以降は私語などありません。これくらいのことは初等義務教育で指導を終えるべきだと思うのですが、どうも重視されていないというか、どうでもいいようですね。

 

 さて、私語厳禁と言うと次に「他人に迷惑」というフレーズが続くのですが、これだけでは私語厳禁の重大さはなかなか伝わらないのですよ。もっと具体的に言うべきでしょう。他人に迷惑というのはここでは、「他人の勉強の邪魔をした」ということです。そして、それは「他人の時間を奪った」と同じ事なのです。こういう言い方をするとかなり重く感じますね。そして、奪われた時間は返してあげることも自分の時間で埋め合わせることもできません。失われた時間は失われたままなのです。自分の口から気軽にでた私語が他人の貴重な時間を奪ったのです。元に戻せない弁償できない物を奪ってしまったのです。そういう意味では時間は命と同じです。失えば取り返しがつかないのですよ。ここまで言い切れば「他人に迷惑」という言葉では理解できなかったレベルまで理解できるようになるでしょう。

 

 更にはもう一つの視点が必要です。それは自分の私語が自分自身をディスカウントしているということですよ。迷惑行為を続ける者に対して、他人は厳しい評価を下します。迷惑なやつ、ダメなやつ、アホなやつ…いろいろな評価が下されます。ということは私語が多いということは自分はダメな人間であること、アホな人間であることをアピールしているようなものなのです。これほど、ダメなことはありません。他人に迷惑をかけて更に自分の値打ちを下げているのですから。これほど恥ずかしいことはないのですよ。

 ここまで理解させれば私語なんて発生しませんし、ここまで理解した生徒は無駄のないいい勉強をしてくれます。そういうことです。 

 

f:id:kuri2013:20180807165044p:plain

進学塾TETSU/奈良市鳥見町/とりみ通り

現在、夏期講習生を募集しております。

詳しくはHP👇👇👇👇👇👇をご確認ください。

tetsujuku.sakura.ne.jp

 

「私語」👇👇👇👇👇関する過去記事です。
kuri2013.hatenablog.com