TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

三者懇談会について思うこと

 時間をかければいいとは思いませんが、三者懇談の時間は20分~30分は必要だと思います。せっかく保護者を呼び出して、通知表を渡して5分で終わるような懇談会に何の意味も感じませんし、そもそも失礼だと思うのですよ。どれだけ優秀な生徒でも課題や弱点はありますし、目標を達成するうえでアドバイスも欲しいはずです。にもかかわらず、事務的な説明をいくつかして、「言うことありません」や「問題ありません」で終わってしまっては、親としては疑問どころか不信感が浮かび上がります。忙しいスケジュールを調整してわざわざ時間を作っている保護者の方もたいへん多いのですからね。

 三者懇談も生徒を伸ばすための重要なイベントです。やってもやらなくてもいいようなものでもなく、当然、5分程度で終われるものでもありません。もちろん、定期的に保護者と顔を合わせるということにも意味がありますが、それほど大きなものではありません。保護者から情報を聞き出して、それに対して適切なアドバイスをし、あるべき方向に導くことが会の大きな狙いです。ですから、三者懇談を開くにあたっては、準備が必要です。生徒一人一人の成績を確認し、現時点での問題点を明らかにして、懇談会で伝える内容をある程度決めておく必要があります。何も準備していないど5分以内で終わってしまうのです。

 ちなみに、適切な教科アドバイスができる先生は少ないですよ。数学の先生なら数学のアドバイスは的確かもしれませんが、英語のアドバイスはまともにできません。結構的外れなことを言っていたり、専門家とは思えないほどいい加減なものもあります。基本的に自分が担当していない科目のことなどわからないものです。一般論や自分の学生時代の経験に基づいて話している先生が多いのです。先生をしている人はどちらかと言えば、「勉強ができる側」の人ですから、自分の経験だけで「できない生徒」に対して的確な指導ができるはずはないのです。

 偉そうなことをいいながら、私も塾を開くまでは自分が教えている以外の教科アドバイスは大したことはありませんでしたね。的外れなアドバイスも多かったのですよ。手前味噌ですが、塾を開いてからは弱点科目の指導の精度は向上しましたね。やはり、いろいろな科目を教えることは大きいですね。

ということで三者懇談会について思うことでした。

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