TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

塾はただではない

 言うまでもなく塾はただではない。決して安くもない。どちらかといえば高い方だろう。時間だって費やしている。それも、結構な長時間である。貴重な金と時間をつぎ込んで通っているのである。しかし、そのことの重みをなかなか感じられない子供が本当に多い。小学生ならまだしも、中学生にもなればそれではいけない。自分の家の様子もわかるだろう、親が苦労しているのもわかるはず。いや、わかろうとしないといけない。毎日、ちゃんと食事ができて、服も与えられれ、ネットも使い放題、存分に部活もできて更に塾にも通わせてもらって、挙句の果てにスマホまで買ってもらって、もうほんとに満たされ過ぎだ。そんな満たされた裏には親の苦労や努力があるということを知らないって、あまりにも鈍感すぎる。それでは、友達付き合いもできないし、まともに仕事もできないだろう。大人になってやっていける気がしない。

 親は自ら子供にこういうことは言えない。というか言いにくい。黙っているものだ。

だから、私はたまに教室でこういうことを話す。保護者会や懇談会で言うこともある。いくら先生でもくどくど言うとダメだから、年に数回程度にはしている。難しい年ごろだから全部わからなくてもよい。少しも理解できれば、知っているだけでもいいのだ。それは、成長過程でも必要なことだし、勉強にも影響がでることだしね。

 今日もある生徒にそういう話した。わかったかどうかは今後の言動で確認する。楽しみだ。

 

                                 進学塾teTsu

                                  塾長栗本