少し前の話、中3の2学期の定期考査が終わった頃、ある生徒が私に言った。
「先生、社会の問題数が多すぎて最後までできませんでした…」
この発言を聞いた後私は厳しく叱ったのだ。中3の2学期と言う大事な時期の言い訳としてはあまりもお粗末だし、自分の反省は一切なく、テストの方を否定している姿勢が許せなかった。それどころか自分は悪くないとでも言いそうな雰囲気さえ感じたのである。この発言の後に「だから今回は点数が悪くても許してください。私は悪くありません。たくさんの問題を出す先生の方が悪いんです。だいたい、あんなにたくさん問題を出すなんて反則です。あの先生はおかしいです…」とでも続きそうな様子だったのだ。
中1の生徒ならテストにも不慣れのために、予想以上の問題数や問題の難易度にやられることもある。しかし、中3なのだから自分の学校の定期テストの傾向など知らない方がおかしいし、それに備えて勉強しておくべきである。にもかかわらず、この大事なテストで失敗し、さらにこんな言い訳がでるというのは、受験生としては失格だし、入試を突破できる気配はない。だから、厳しく指導したのである。
大人でもそうだが、自分の非というものを認めるのは辛いことである。だれもが知らず知らずのうちにダメな自分を封印してしまう。しかし、これでは大きな成長はないし、もちろん成功もない。自分の良い所も悪い所も全部認めることから全ては始まるのである。
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