生徒は必ずといっていいほど言い訳をする。
もちろん正当な言い訳もあるが、ほとんどが許しを請うための言い訳である。なんとか言い訳をして少しでも罪を軽くしようと、情状酌量を求めているのがあからさまである。
「さぼりました。すみません。」「うっかりしていました。すみません。」などと潔く謝るのをほとんど聞いたことがない。潔くても、叱られることには違いないが、長々と叱ることはない。短い時間でスパッと終わる。もちろん印象も悪くない。でも、実際は意味の分かるような、分からないような、言い訳を必死でする生徒が多い。中には、本当に何を言っているのか分からないときもある。たいへん見苦しく、格好悪い。
だいたい、生徒の言い訳は以下のようなものが多い。
「連絡帳を書くのを忘れていました…」(「連絡帳を見るのを忘れた」もありあす。)
→連絡帳の意味がない。何のための連絡帳か?
「どこをやればいいのか分かりませんでした…」
→分からなければ電話して尋ねればよい。
「プリントがなくなりました…」
→なくなったら何とかして入手するべきである。
「テストがあるのを忘れていました…」
→進学塾では、テストはあって当たり前。ないほうが不自然である。
「やったのですが、カバンに入れるのを忘れました…」(「机の上に置いてある」もありますね)
→ありえない。
「おばあちゃんの家に行っていたのでできまでした…」
→だから何?なぜか、おばあちゃんの家はよく登場する。おばあちゃんを盾にする生徒は多い。
「やろうと思ったんですが、できませんでした…」
→やればいいだろう。
「次の日もやろうと思ったんですが、部活があって無理でした…」
→部活があってもやればいいじゃやないか。
今日の中2の何人かの生徒は、まるで私の逆鱗を引っ張るかのように、こういった言い訳をたっぷりしてくれた。もちろん情け容赦なく厳しく追及される。当然である。大事な試験が1週間後に控えているのに甘い顔をするわけにはいかない。しかも、中2である。今までとは基準が違うことも理解してもらう必要がある。私の厳しい追及に涙ぐむ生徒もいた。でも、それでいい。それくらい感情が動かなければ変化は期待できない。大事な試験前なのだからもっと必死になって欲しいし、自分の勉強に責任を持って欲しい。決してごまかしてはいけない。だから、言い訳はダメである。「できていない自分」を正当化しているうちは進歩はない。潔く自分の非を認め反省し、次につなげることが肝要である。そういう生徒であって欲しい。
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