TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

教科書の改訂

 今年の春から中学校の教科書が改訂される。今回はマイナー変更だが、それに合わせて塾用教材も改訂される。教材メーカーから見本教材が送られくるので、いろいろ目を通しているが、一見したところどこのメーカーも完成度は高い。様々な工夫が凝らされていて、使いやすそうである。様々な意見が取り込まれかなりの完成度が感じられる。きっと前の教材よりも大幅にパワーアップしているが期待できる。さあ、どれにしようか、それとも今まで使っているものを引き継ぐか…。悩ましいところである。

 教材は車と同じで実際に使いこまないと長所も短所も分からない。少なくとも3カ月から6ヶ月くらい使うといろんなところが見えてくる。そんなものである。いいなあと思って飛びついても、やっぱり後から、不十分な箇所や問題の難易度にバラツキがあったり、問題に偏りがある単元があることに気が付く。まあ、そんなことはもちろん承知しているのだが、そのバラツキや偏りが許容範囲なら黙って使うが、自分の感性や好みに合わなければ使う気がしない。別のものを探すことになる。若い先生はまだまだこういうことは分からない。というか気にしていない先生も多いだろう。10年以上教えると自分のスタイルが決まってくるので、教材の不具合もわかり始めるだろう。だいたい、10年以上の教務経験があると自然と教材にはこだわりが出てくるものである。市販の教材では満足できないので、多くの先生が自分で補助教材を作るのである。すごい先生は教材1冊作ってしまうのである。何年も教えているのにそういうこだわりのない先生はちゃんとやっているとは思えない。教材は生徒にとても先生にとっても大事なのである。

 さて、新年度の教材をどうするか悩ましいところだ。

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