TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

やったんですが、机の上に追い忘れました?

「宿題をやったんですが、ノートを机に上に置き忘れてしまいました。」

「ちょっと待てよ。何を言ってるんだ?なんでカバンに入れないんだ?すぐに入れろよ。難しいことか?すぐにできるだろ?3秒あればできるぞ!入れるだけだ。見てろ!こうだ!これのどこが難しいんだ?本当に入れるだけだ。宿題をするより楽だぞ。いいか?すぐに入れるんだ。とにかくやったらカバンに入れるんだ。いいか、入れるんだぞぞ!」

 

 ネタっぽいが、これは実話だ。実際にこんな言い方で叱っている。そして、生徒のこの言い訳は嘘である。でも、頭ごなしに「嘘をつけ」「嘘をつくな」などとはいわない。「嘘」ということばいけない。万一の本当の可能性はあるから、嘘だと決めつて言うのは危険すぎるのだ。ここで厳しく言ってるのは、「カバンに入れ忘れたこと」についてだ。宿題をやってないことを言ってるではない。大事な物を簡単にカバンに入れ忘れたことにフォーカスしているんだ。入れ忘れただけで、ここまで叱られるということが大事で、印象に残るだろう。この言い訳が嘘でも本当でも、こういう言い方をしておくと響くし、この先生には敵わないと思うようになる。生徒の言うことは信じなといけないし、できるだけ信じたい。でも、この件を簡単に流してもいけない。その思いがこういう懐疑心あふれる言い方に表れている。とにかく、わかってもらえるといい。

 

 でも、なんなんだろう。この言い訳。「やったんですが、机の上に置き忘れた…」これを言う生徒が実に多い。正直に「すみません。忘れました…」だけでいいんだが。少しでも忘れた罪を軽くしたいのだろう…それはわからなくもない。私は生徒には「宿題はやってあっても、やってなくっても、(宿題が)ここに無ければ意味はない」と言っている。まあ、要するに「言い訳をするな」と言ってるんだが、わからないようだ。

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