TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「宿題を忘れました」に関して

生徒のよく言う「宿題を忘れました」には大事なことが抜け落ちています。

それは次の3つの赤字部分です。私はかならずこの赤字部分を追及します。

 ①宿題を持ってくるのを忘れた

 ②宿題をするのを忘れた

 ③宿題があるのを忘れていた

 

 これを追及しないと適切な指導にはなりませんよね。ボケた指導をしてしまっては何も改善されませんからね。そして、正しい言葉遣いも身につきません。大事な報告の場面でこんな解釈に幅のあるいい加減な言い方をしているようでは、いつまでたっても読解力は身につきません。正確に読み取ることなどできないのです。もちろん、文脈があれば省略してもかまいません。何の文脈もないのに省略しても分かるわけが無いのです。これでは一緒に暮らしていても無理ですよ。でも、こういう言葉遣いを逃してしまっている大人が多いのですよ。しかも、先生でもいますから話になりません。どうか保護者の皆さん、こういうことは流してしまわないで、普段から厳密なご指導をお願いします。実際、ここを追及できないと子供になめられますからね。

 

 さて、話に戻ります。

 ①はわかります。うっかり持ってこれなかったわけですからね。

 ②はダメですが、物事を後回しにしてしまった結果です。

 ③はおかしいのですよ。宿題は必ずでますから、「あるのを忘れてた」というはおかしいでしょう。これは完全に嘘になります。「面倒くさかったのでやりませんでした」とでも言うべきなのですよ。まあ、こんなことを言ってしまうと通常の3倍怒られますけどね。

 

 ちなみに、「宿題ができていないので、塾にいけません」と言った電話をたまにもらうことがあります。まあ、こんなことを思うのはまともだと思いますよ。宿題をしないで悪びれもなく塾に来るよりは。でもね、それで休んで何の解決にもなりません。授業にも遅れ先生からの印象も悪いです。休んでしまうとさらに自分を追い込んでしまうのですよ。ちゃんと塾にきて、先生に「すみません」と言って指示をもらえば良いのです。

 

 ということで、「宿題を忘れました」にはいろいろな問題もエピソードも教育的チャンスも隠れているわけですよ。だから、宿題を通して生徒も先生も勉強になっているのです。宿題がなくなると学力をつける以前の様々な学びが激減します。

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