TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

第5回五木模試〇〇中学の上位10位までを独占?!

 大きな塾の前を通ると表題のような文言が塾の掲示板や塾の窓にでかでかと貼られあるのを見たことがある人も多いだろう。あの掲示をを見ると「この塾には優秀な生徒が多いんだなあ…」と思う。でも、本当だろうか…正直微妙なところだ。宣伝なんて自分たち都合のいいようにやっているものだ。裏があるとみるべきだ。

 まず、五木書房や藤井書房が行う実力テストは全員が受けるものではない。有料だし、このテストを受験するのは「意識が高い生徒たち」だ。意識の高い生徒だから受ける率は高い。でも受けない生徒も受けることが難しい生徒もいる。偏差値50を下回る生徒になると受験者は半分以下になると思われる。(テスト業者は「〇〇中学は△△名受けている」という情報と「塾生がそれぞれの中学の何位」という情報が塾へ送付する。)だから例えば10位まで独占しているように見えても、今回の受験者の中でということに過ぎない。これを塾側はいいように活用しているだけである。曖昧な情報でさも独占しているようい見せているだけだ。もちろん優秀な生徒は多いとは思う。でも、そのアピールの仕方って問題があるんじゃないか…と思うわけです。

 このような業者テストに対して、塾は事前に過去問を生徒にやらせてから受験させる。今や普通のやり方だし、このこと自体は否定しない。どこでもやってるし、うちの塾もやっている。やはり問題に慣れる必要があるし、完全に初見だと失敗する生徒もいる。だから最低でも過去問は1回くらいはやらせる。それでいい。でも大手塾の中には何度も過去問をやらせる塾もある…2回3回ではなく5回以上もだ。社会科などは過去問と同じような問題もあるから、偏差値がぐんと上がることもあるし、それで点数がとれても意味はないし、そのデータはもちろん使えない…何なんだろうこのやり方は…気持ち悪い…

 

 

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