TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

大切なのは成功体験ではない

成功体験は大切?

 学校でも塾でも教育現場では成功体験を大切なものとして扱っている。「よい点数を取れた→嬉しい→頑張る→また良い点数を取る→皆から認められる→さらに頑張る」という流れだ。もちろん否定はしない。こうやって正の循環に入れればいい感じで勉強を継続できる。そうなると指導者は失敗を恐れる。極力失敗しなようにと先回りをしてしまう。転ばぬ先の杖を持たせ慎重にやらせたがる。勉強のやり方や順番までもきっちり指導し、その通りやらせようとする。生徒も失敗がしたくなくって先生の言うとおりにやるだろう。そして大失敗することなく、小さな成功経験を積み重ねて成長していく。でもそなんなに成功体験は続かない。学年が上がれば難易度も上がるし、指導以外のことを考えてやらなければ、成功は続かない。いつか失敗するときがくる。先生も常にいるとは限らない。失敗してどうにもできなくて呆然とすることもあろう。だから、成功体験だけにこだわってやっていてもダメなのだ。むしろ失敗体験を、そして失敗から立ち直る体験が必要なのだ。

 失敗から立ち直る体験を

 失敗ほど学びのチャンスはない。失敗した時ほど、自分と向かい合うチャンスだ。自分の勉強のやり方、判断の仕方、などをきっちりと振り返るチャンスである。そして、良い悪いの判断をして、次につなげる。だから、成功体験をすることに躍起になるんじゃなく。思い切り失敗すればいい。そして失敗から立ち直る体験をしておくべきなのだ。指導者はその失敗から立ち直る体験をサポートして手を差し伸べてやるべきなのである。しっかりとアドバイスしてやるべきなのである。これを低学年うちに経験しておきたい。失敗したらそれで終わりではなく、失敗してもあきらめないこと、そして失敗しても立ち直ることができるというこを、しっかりと体験させておくのだ。何度か経験しておくと、失敗時だけでなく失敗しなくても自身で考えるようにもなるし、実際、失敗する時が来ても落ち込んでダメになることもあるまい。失敗から立ち直るという成功体験がしっかりと自身を支えてくれるのだ。

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