TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

一人で成功を勝ち取ることはできない

 成功する人は頑張る人・努力する人であることは言うまでもない。しかし、一人で頑張れりきれるほど何事も甘くもなく簡単でもない。普通、成功の陰には誰かのサポートや援助があるものである。どれだけ凄い人でもそうだ。例えば、(漫画ですが(笑))天才外科医のブラックジャックにはメスを作ってくれる憑二斎という凄い鍛冶師さんがいたし、ゴルゴ13のデューク東郷にも銃を作ってくれるデイブマッカトニーという凄腕の銃職人がいる。天才と呼ばれる彼らの技は彼らの陰にいるもう一人の天才が支えているという事実がある。一人でやっているように見えても必ずと言っていいほど誰かが支えているのだ。

 

 勉強や入試における成功も同じことである。勉強や入試は先生や保護者の支えがないと基本的には成立しない。その支えがあって初めて落ち着いて学習ができるし、適切な指導も受けられるのである。でも、残念ながら生徒たちはそれに気が付いていない。中学生は反抗期でもあるのでまあ仕方がない面はある。しかし、高校生ならそれではいけない。だれが自分に協力してくれているのかは常に意識しておきたいし、その協力に応えようとすることで気合を入れればいい。そういうものだ。一方、利口な生徒はさらに協力者を見つけ、協力を引き出すこともやってのける。こういう生徒は確実に成功する。

 

 さらなる協力を引き出すことができる生徒とはずばり真面目で誠実で明るくコミュニケーション能力が高い生徒である。当たり前だけど、こういう人柄は年齢関係なく魅力的である。自然と協力したくなるものだ。特にコミュニケーション能力が高い生徒は自分の情報を常に発信している。「〇〇がわからない」「〇〇で失敗した」こういう情報を発信してくれれば先生も対応しやすいし、忙しくて何もできなくてもプリント一枚くらいは用意できる。親もそれを聞いて先生に相談することもできる。

 しかし、何も言わない全く逆の生徒がいる。先生から話しかけても「別にないです」としか言わなかったりする。これでは適格な指導はできない。的外れなことをして時間を奪ってしまってはいけないので、どうしても動きを控えてしまう。下手すると何も指導ができないこともある。何か具体的な言葉にしてくれるだけで全然違うのだが…。この状況では努力が確実に実るとは言えない。努力を確実なものにするためにも、協力者には協力してもらうべきだ。遠慮はダメだ。

 

 保護者や先生は「勉強しなさい」や「努力しなさい」とよく言う。もちろんそれは大事なこと。しかし、成功を勝ち取るためには努力以外のことも多くあり、その大事なことが何なのかをしっかりと教えておかないといけない。人生の先輩として伝えておくべきことである。

 

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