TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

悪気が無い方がダメ

 悪気を意識しながら、やるのはもちろんダメなことだが、悪気がない方がもっとダメなのである。悪気があるということは、やる前から良し悪しの判断がついているのである。冷静に物事を見て判断をしているのだ。しかし、自分の利益のために、ダメだということを分かってやっている。一方、悪気がないというのは、何も考えていない。その場の雰囲気で何となく面白いとか楽しとか、そんな単純なレベルでしか物事を見ていない。相手の気持ちも、周りに与える影響も、自分の評価も何も考えていないのである。そして、たいへんなことをしてしまった後で、「悪気はなかったんです…」と言い訳をする。悪気がなかったら許されるのだろうか…そんなことは決してあり得ない。悪気があろうがなかろうが悪いことは悪いことだし、ダメなものはダメなのである。小学生にはよく見られことだが、中学生以上になると少しずつ分かり始めるはずなのだが、中学生はこのあたりは全くダメ。いちいち説明してやらないといけないし、何度も言わなければ分からない生徒がいる。このあたりの指導の緩さが、学校でも家庭でも当たり前になっていると思う。私も、最近は気も長くなったのでがみがみ言わなったが、やっぱり行き過ぎた場面では厳しく指導する。こういうことを放置すると、人格形成にも問題が発生するだろうし、もちろん学力にも影響する。最悪はいじめにつながる可能性も否定はできない。

 まあ、そんなことを思うことが度々あるのだが、昨日は久し振りに中3で上記のような話をした。たぶん、面倒なことを言うと思っただろう。しかし、この話が理解できなようでは、入試どころではない。勉強以前の問題なのである。常に自分の言動を客観的にとらえ、周囲や自分にどんな影響があるのかを考えないといけない。もちろん、子供だから失敗しながら学べば良いのだ。しかし、大人はちゃんと解説して、指導してやらないといけないと思う。

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