TETSU JUKU

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令和4年入試について思うこと(奈良県公立高校)

 入試なんて実際にやってみないと正直わからないけど、いろいろと思うことがある。

令和4年入試について思うことをいくつか書いてみたい。

 

①一条高校

 さて、人気の一条高校だが、令和4年入試から通学区が従来の奈良市内・生駒市内から奈良県全域に広げられた。今までは一条高校の普通科奈良市生駒市に住民票がないと受験できなかったのだが、令和4年入試からは通学区が撤廃される。これまでも通学区以外から通いたいという希望がたくさんあった。令和4年入試からはだれでも受験できることになったのだ。それはそれで素晴らしいのだが、どう考えても人気が上がるのは必至だ。これまでもごく稀に低いときもあったが、一条高校の一般選抜での競争倍率は1.2~1.3倍(一般選抜では1.2倍を超えると高倍率)というのが普通だった。もしかしたら、令和4年はこの倍率をはるかに上回る可能性がある。さすがに2倍とかは考えにくいけど、1.5~1.6倍に膨れあがる可能性も十分にある。競争倍率が変わらなくても受験者の学力層が一段上がる可能性もある。いずれにしても難化するだろうと考えるのが自然だ。

 

②県立大附属高校

 県立大学付属高校はなんといっても新設校だ。西ノ京高校の跡地をつかうのだが、全く別の高校。よって入試レベル志願者のレベルはわからない。西ノ京高校のレベルを引き継いでいれば偏差値50弱、生駒高校の下と見てもいいが、それは通用しない。西ノ京高校レベルかもしれないし、それをはるかに上回る可能性もあるのはある。というのもこの県立大附属高校の入試は「併願」が可能なことにある。公立高校なのに併願受験が設定されているのだ。これがわからなくさせている。併願できるということは、県立大附属高校の合格をとり、別の公立高校にも挑戦できるということのだ。県立大附属を滑り止めにできるということである。だから、受かればラッキーで挑戦する生徒も多くいるだろうし、絶対公立に進学したい生徒も県立大附属高校の合格を取りにくるだろう。もしかしたら奈良高校や畝傍高校受ける生徒も併願受験をするかもしれない…。

 いや、ちょっとまてよ、そんなことありうるのか…トップレベルの公立高校を受ける生徒が得体の知れない何の実績もない公立高校を併願するだろうか…そんなことはありえない。ふつうは、それに見合った私学を併願するはずだ。郡山高校を挑戦する生徒、高田高校が厳しい生徒の併願ならありうるだろう。それでも、疑問はのこる。そんな生徒はいたとしてもたくさんいるとは思えない。ということは受験者の水準が大幅に吊り上がることは考えにくい、競争倍率が高くなっても同じレベルの生徒が集まるだけではないだろうか…と考えている。

 でも、実際に入試はやってみないと何もわからない。予想はあくまでも予想にすぎないのである。

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