TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

できる生徒の勉強に見られること

 質問対応や補習をしていると、別の生徒がじっと見ていたり、こっそりと聞いていたりすることがある。他人の質問であろうが、補習であろうが自分のためになると判断したなら、こっそりでも聞くという姿勢は素晴らしい。この貪欲さや抜け目なさはさすがである。言うまでもなくこういう生徒の勉強には無駄がない。

 一方、「先生、〇〇君にあげたプリントを僕にもください」と言いに来る生徒もいる。友達同士でもらったプリントを話題にしたり見せあったりすることは多い。そのときに、そのプリントの必要性を感じたとも言えるが、友達をライバル視している証拠だ。純粋に学力つけたいという思いとライバルに負けられないという思いが見事に現れている。もちろん、こういう生徒も学力は高い。

 ある程度できる生徒には勉強方法を強引に押し付けることはしなようにしてる。しかし、いろいろなやり方や勉強に必要な小道具の紹介や工夫の仕方を提案したりする。するとすぐにその提案や紹介したものを導入しようとする生徒が現れる。もちろんできる生徒だ。もちろん全てが定着するわけではない。自分のやり方に合えば取り入れるし、イマイチだと思えばすぐにやめる方法もある。この生徒の素晴らしいことろはとにかく「一度はやってみる」という姿勢だ。学びの基本姿勢である。こういう生徒は自身でも自分にあった方法を編みだす傾向があり、見ているだけでも面白い。

 勉強の終え方にも学力は現れる。時間がきたらきっちりとその時間に終える生徒もいれば、時間がきてもなかなか終わらない生徒がいる。もちろん、できる生徒は後者だ。なかなか勉強を終えない生徒は、基本的に区切りのいいところまでやろうとしている。問題を解いている途中では終えるこできない。答え合わせができていなければ終えることはできないのだ。当然のことだが、多くの生徒はお構いなしで時間が来たら勉強をやめる。すると当然、続きは家でやることになる。すぐにやればいいのだが、そうはいかない。時間の経過もあり、相当なロスが生まれる。もう一度考え直したり、思い出したりというロスが発生するのだ。これは無駄だ。やはり、きっちりとやりきる方がいい。区切りのいいところまでやって終わる方が良いのだ。

 ということで、今日はできる生徒の見ていて思うことを書いてみた。もちろん、これはできる生徒の一側面でしかないが、できる生徒の勉強は効率がよく無駄がく論理的なのである。伸び悩みを感じているのであれば、是非、参考にしてもらいたい。

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