TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

それにしても残念だ

 先を見据えて教えることはそう簡単なことではありません。先を見据えて今の学習内容を定着させることは当たり前のようで当たり前ではありません。定着させるには相当なエネルギーを使います。さらっとやっていては無理です。実際、多くの生徒が低学力のまま次の学年に上がっていきます。当然のことが定着されていないのに中学へ上がっていきます。信じられない学力で高校、大学まで進むケースも珍しくありません。

 なぜそんなことになるのでしょうか…。おそらく、先生が先を見ていないから、先のことがイメージできないから、また、生徒の将来に関心を持っていないからでしょうね。たぶん、情熱もないのでしょう。もちろん、生徒側の問題もあるでしょうし、先生全員がそうというわけではありません。もしかしたら学校制度に問題があるかもしれません。いずれにしても大問題なのです。

 コロナウイルスのため、今は学校は休校になっています。授業ができないので、大量の宿題が生徒に配られています。その宿題は復習内容も予習内容もあります。本当に結構な量です。復習内容はともかく予習内容の課題ははしんどいですよね。もちろん、一部のトップレベルの生徒は大丈夫でしょう。しかし、それ以外の生徒は相当苦労しますよ。そして雑な勉強をしてしまいます。お決まりの答えなしの宿題もありますから、いい加減な勉強がどんどんされてしまいます。確かに今は緊急事態です。でも、緊急事態だからいいのでしょうか…。こんなやり方は乱暴すぎますよね。理解できていないのに次の学年に上がる生徒がいるのは、こういう課題を出してしまう学校の基本姿勢が原因ではないでしょうか。おそらく議論されていませんよね。思考停止のままで動いているとしか思えません。政治の世界も残念ですが、教育の世界も相当残念ですよ。

f:id:kuri2013:20200415121854p:plain

進学塾TETSU/奈良市鳥見町/とりみ通り