TETSU JUKU

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英単語暗記は丸暗記じゃない

法則を見つけよう

 単語暗記は丸暗記になるのは仕方がないと思っているところがありますが、それは間違いです。確かに、学習の初期段階では丸暗記を余儀なくされることになります。しかし、覚えた単語の派生語は丸暗記ではなく関連事項として覚えるものです。超簡単なレベルで言いますと。例えばplay(する) とplayer(する人・選手)ですね。どっちが先でもいいのですが、関連させるとこで覚えやすく忘れにくくなるものです。すると他にもsing とsinger、run とrunnerなどが出てくるので。法則が見えるのです。そうです「動詞+er=〜する人」が見えてくるのです。これが見つかれば、レベルが上がったと言えます。そして、学習を続けるとeasy とeasilyやhappy とhappiliyに出くわします。あの有名な「形容詞+ly=副詞」ですよ。これに気がつけば相当単語暗記が楽になっているはずです。ここまで来れば学習センスの良い生徒は他にもこういった法則を探そうとします。するとどんどん見つかりますら更に力をつけることができるようになっていくのです。最初は丸暗記をしなきゃいけないのは仕方がないのですが、覚えたものをきっちりと活かせば、なかなか効率の良い学習につながっていくのですよ。

 

もとの意味から広げよう

 更に次のレベルへ進みます。

 例えば、leaveという動詞がありますね。意味は「去る、出発する」が基本の意味として中1くらいで出てきます。leave home で「家を去る」→「家を出る」となるわけです。学習が進むとleave A for Bの形で出てきて、これが入試頻出の最重要イディオムと位置づけられます。そして、長文を読み始めるとこのleaveに「放置する」「置き忘れる」という意味が登場します。しかし、この追加される意味の定着が非常に悪いのです。なぜか?それは新しい別の意味として追加するだけだからです。つまり丸暗記するからなんですよ。leave Aとすると「Aを出発する」つまり「Aを離れる」ということと言えます。「Aを離れる」ということは「Aを放置する」という解釈ができ、「Aを置き去りにする」そして「Aを置き忘れる」という解釈に発展するわけです。どうでしょう、最初に覚えた意味から全部つながっていますよね。苦労して意味を丸暗記しなくていいのです。

 これができると2つ目3つ目の意味がどんどん理解できますから更に上のレベルに到達しやすくなるのです。特に高校生になってこういう考え方ができるかどうかは非常に大きく、ものを言うことになります。自学でこのレベルに到達するのはたいへん難しいと思われますが、辞書引きましょう。これくらいのことはジュニア辞書にもしっか書かれているのです。惜しみなく書かれてますから、すぐに見つかります。ですから全然無理なことではないのです。

 さあ、脱丸暗記で英単語を覚えていきましょう。勉強が楽しくなりますよ。

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