TETSU JUKU

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予習をして「不思議アタマ」になろう

 復習はもちろん大切ですが、予習も大切なのですよ。特に教科や授業内容によっては予習がたいへん有効になります。 ですから、安定して復習ができるようになれば、次は予習に挑戦してみるといいと思います。何も全教科予習する必要はありません。特定の教科に絞るといいと思います。できれば苦手教科、課題教科、成績を上げたい教科にするといいでしょう。

 予習とは事前学習です。次に進むであろう単元や問題をあらかじめ読んだり、考えたりしておくことです。同じ意味で「下調べ」「下読み」という言葉もあります。授業で初めて目にするのではなく、事前に目を通すことで理解をスムーズにするために予習を行います。文系科目は特に効果があるように思います。中でも英語は事前に単語を調べておくだけでも相当楽ですし、できれば教科書の英文を自分で訳しておくと理解度が全くちがいます。数学や理科は予習がしにくい教科ですが、やってみると意外に良いものです。予習では完璧に理解しようとしなくてもいいのです。大切なのは「どうしてそうなるのか…」あるいは「どういうことなのか…」という具合に疑問を持ち、「不思議アタマ」を作っておくことです。あたまに「?」をたくさん作っておくことなのですよ。その状態ができていると授業内容がズバッと入ってくるのですよ。喉が渇いているときに水がおいしく感じるのと同じです。渇き作っておくのです。それくらいでいいのです。そういう意味では復習よりも気軽にできるのですよ。復習は学習内容を身に付けるという「重さ」がありますからね。最初は少しの時間でもいいです。10分程でも教科書を読んでから授業に入りましょう。英文を自分で訳してみてから授業を受けましょう。きっと良い効果があると思います。なんでもやってみないと分かりません。挑戦しましょうね。

 *「不思議アタマ」アイスプラネット/椎名誠に登場する言葉です。中2国語(光村)に掲載されています。

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