TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

やはり対面授業が一番

 この1カ月の間に授業動画を80本以上は作った。いろんなタイプの動画を作ってみて動画授業の良い部分も見えたが、やはり一方通行の授業には限界がある。面白さもない。どれだけ質の高い授業動画であっても、あくまでも妥協の産物で終わる。オンラインのライブ授業も挑戦したが、正直なところ、「いまいち」だった。オンライン授業はは一方通行ではなく生徒の反応や理解を確認できるので動画よりは優れてはいる。しかし、生徒が書いているノートなどはすぐには見れない。解いたノートやプリントをカメラに向けてもらわなければ確認ができない。全員確認しようとすると相当なロスが生まれる。同時に相当なストレスも発生し、疲れが半端ないのだ。これだと動画授業の方がまだまし。

 と言うわけで結論はやはり対面授業が一番となった。私は授業はコミュニケーションだと思っている。生徒の表情や態度がいろいろなことを語ってくれるし、ノートだってすぐに確認できる。そのノートを確認すれば生徒の情報が飛び込んでくる。別に生徒は発言しなくても(もちろん発言はさせますよ)これらの情報が、授業のペースや深さの調整をする上で役立つ。わかりきったことに時間をかけたり、わかっていない状況に気が付かずに進んでしまうようなことは避けることができる。ということはこれほどのメリットはない。対面授業で得られる生徒の情報は、授業の方向性を決め、授業の幅を広げ変化をもさせる。さらに発展させることにも貢献してくれる。結果、楽しい授業になる。そういう授業は生徒だけでなく先生も楽しく、意義深く魅力的である。

 というわけで、来週から動画授業はやめて従来の対面授業だけの形式に戻す。益々、対面授業の利点を引き延ばし、よりよい授業を作りたい。

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