TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

実力テスト結果から見る新設国際高校

11月3日実施の藤井実力テストH回(受験者数:4947名)

11月10日実施の五木実力テスト6回(受験者数:51618)

この二つ試験結果が先週から今週にかけて戻ってきました。

この二つの実力試験は受験者数が最も多く、データの信ぴょう性は確かなものです。

進学資料も多くいただき見ているのですが、気になるのは志望の様子です。

 

まずは藤井書房のデータから

いただいたデータには各高校の志望人数が記されています。その高校を第1志望とする者から第3志望とする者の人数がリスト化されています。この時期の実力テストはかなり真剣に考えて志望校を書くのでまずまず様子が見えてきます。ややこしいので第1志望だけでまとめてみます。

 

主要な高校の第一志望者の人数。( )内は募集人員

・奈良高校:201(360)

・奈良北普:143(280)

・奈良北数:20(80)

・一条普通:300(200)

・一条科学:62(80)

・西ノ京普:201(280)

・郡山高校:395(360)

・生駒高校:294(360)

・畝傍高校:303(320)

・橿原高校:319(320)

・高田高校:424(360)

 

奈良高校が少ないことは気になりますが、これは原因がはっきりしているので良しとします。(ここには書きません)

奈良北は依然として低いですね。去年よりは増えると思いますが、高い競争率になる気配はありません。生駒の方が圧倒的に老いですからね。やはり、一条は多いですね。これを見る限りはそこそこ競争率になると思われます。もちろん、これから懇談があって調整が入り、私立の合否結果にも影響受けますのでまだまだこれから変化するでしょう。

しかし、もう一つ気になるのが、新設の国際高校の様子です。

・国際高校:33(120)

・国際高校(プラス):30(64)

これは大問題ですよね。少なすぎます。これから指導が入ったとしても高倍率になるどころか、定員を割ってしまう危険性が極めて濃厚だと思えてしまうのですよ。それで、この影響が周辺校の競争率に出てきますから、生駒高校、一条高校はかなり高い倍率になりますね。これは心配ですが、たぶん、進路指導が入ってもそれほど変わらないでしょうね。国際高校にはうちの生徒も誰一人志望していませんからね。

 

次は五木のデータから見てみます。

同じように高校別の志望者数のリストがありました。

ただし、第1位志望第2志望などの区別はありません。募集人員は省きます。

・奈良高校:586

・奈良北普:212

・奈良北数:25

・一条普通:399

・一条科学:76

・西ノ京普:157

・生駒高校:313

・郡山高校:617

・畝傍高校:453

・橿原高校:202

・高田高校:380

・郡山高校:617

奈良の志望者が増えましたが、他は藤井のテストの時とよく似た割合で出ています。橿原高校が少ないですが、気にはしません。

では、国際高校はどうか…

・国際高校:44

・国際高校(プラス)24

やや変化がありましたが、これも変わりないレベルですね。

 

最も受験者の多いこの二つの試験結果でこれですから、国際高校の人気はこのようなものと見ていいのではないでしょうか。実際、何の実績もない中堅の公立高校が爆発的人気になることはやはり考えにくいのですよ。しかも基本的に奈良県民は保守です。国際バカロレアと言っても、胡散臭いものにしか見えてないのでしょうね。

 ちなみに、国際高校の志望者の平均偏差値(五木)は49と52です。私は55程度はあるだろうと思っていたのですが、更に低いですね。この調子ならまだ下がりますよ。益々、あの高校みたいになるのが現実的に思えてきました。

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