TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

合格実績を見て思うこと

大手塾の輝かしい合格実績を見ているといろいろなことを思いますね。

例えば「奈良高校100名」と書いてあると、凄いのは凄いのですが、この合格実績の背景には不合格になった生徒もいるわけです。何名かはわかりませんが、確実にいるのです。また、その不合格にもいろいろあります。本当は郡山を受けたかったのに、塾の都合で受けさせられた場合もあるかもしれません。郡山だと確実に合格できていたのに、これほど理不尽なことはないですよね。あるいは、合格が間違いなかったのに当日体調が悪く、力を発揮できなかったというケースもあるでしょうね。他にもダメなことは分かっていて、記念受験をしたような生徒もいるかもしれません。当たり前ですが、そんなことはチラシには一切書いていませんよね。不合格になった生徒になんの配慮もない自慢だらけのチラシには違和感を覚えます。

 

 そして、もう一つ思うのが現場の先生方のことです。現場の先生はたいへんなんですよ。本部からの厳しい命令を達成するために、必死で頑張ったことと思います。「実績を落としたら、お前は終わりだ…」などと脅かされ、場合によっては恫喝のようなこともあったかもしれませんね。ことあるたびに「生徒のため」という言葉を突きつけられ、手当が出るのか出ないのか分からない休日出勤を繰り返したのですよ。他にも教えてあげないといけない生徒はいたのですが、実績に関係のある生徒のためにしか時間が取れなかったのです。申し訳ない気持ちでいっぱいで、せめてプリントくらいは渡したいと思って睡眠時間を削って教材を作ったと思います。入試そのもののプレッシャーと本部からのプレッシャーの板挟みで神経はすり減ってしまったことでしょう。

というようなことを勝手に想像してしまうのです。あくまでも想像ですからね。

 

3月12日が一般選抜入試です。発表は3月18日です。今月の末には各塾のチラシが入ると思いますが、輝かしい実績の数字の背景を想像して欲しいですね。

 

↓↓↓↓↓以前に書いた合格実績の時期です。

kuri2013.hatenablog.com

 

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