TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

アンケートの裏で起きていること

 大きな塾は生徒にアンケートを取り、品質を維持しようとしています。生徒が普段受けている授業や指導、あるいはその教室の状況を尋ねるアンケートです。「この先生の授業はわかりやすいですか?」や「この先生は信頼できますか?」といった内容の質問が10~20個ほどあるでしょうか。一年に二回か三回実施されますね。そして、その結果を集計して先生の成績や教室の評価が決められるているのです。基本的にアンケート結果は社内で公開され、トップの人は表彰されたりすることもありますね。もちろん、それだけではありません。そのアンケートの結果はそのまま先生たちの査定につながります。ですからアンケート結果が給料や出世などに大きく影響するわけですよ。ということは、昇給も減給もこのアンケートの結果が影響します。担当を外されたり、部署を変えられたり、最悪は退職を余儀なくされれることもありますね。

 普通に考えたら組織が大きくなれば、品質を維持するためには、このような手法は必要になるのはわかります。しかしですね、このアンケートが公正に厳密に行われればいいのですが、そうはいかないのですよ。このアンケートをめぐって様々なゆがみやおかしなことが起きているのです。いわゆる「不正」」が起きるのですよね。驚くかもしれませんが、事実です。もちろん一部の先生ですよ、そんなことをするのは。でも、先生ですからね、一部とは言えショックですよね、教育する立場の人なのですから。

 さて、どういった不正が起きるかというと、一つは「誘導」ですね。生徒に対して「〇〇番をマークしなさい」と誘導するのです。中学生には通用しませんけど、小学生なら何の疑問も持たずに従いますからね。そして、もう一つは「改ざん」です。文字通り、改ざんするのです。基本はマークシートですからね、特定の質問に対する回答をマークし直すのですよ。面倒くさい作業ですよ。結構、時間もかかりますからね。そしてね、それをしようと思えば、人目があってはダメですからね、他の先生が帰った後でこっそりとするのです。普段、遅くまで残らない先生が、アンケートの直後で残業しだすと、怪しいですね。(笑)

 他にも、生徒の人気をとるために、何かを与えたりする先生もいるようですし、アンケートが近づくと怒らなくなったり、授業を面白くしたりとかする先生も珍しくはないでしょうね。生徒は2週間程度の最近の印象でアンケートに答えますからね。こういうことはかなり影響はあると思います。

 一部とは言え、アンケートの背景ではこういったことが起きているのですよ。どこかの小学校でも同じようなことがあったようですね。アンケートに「信頼できない」と答えた生徒を呼び出して、書き直させたという記事を読みました。

 それにしても潔くないですよね。本当にせこいです。こんな狭量な先生に習って、スケールの大きな人間にはならないでしょうね。残念でならないです。

 

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