TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

習っていないから…と言って

「習っていないからできません」と言って学校のワークに手を付けない生徒がいるのですが、塾では先にやっているので、おかしなことを言うと思って尋ねるとと、学校の先生に先に進めると怒られると言うのですよ。どうやら学校で習った直後にやらせたいようなのですよね。もちろん、学校の先生にも進め方も都合もありますからね、タイミングも大事でしょうからわからなくもありません。しかし、別に授業で解説をするわけでもないですからね。できる生徒はどんどんやっていけばいいと思うのですよ。何も一斉にlこだわることはないと思うのですけどね。それとワークはたまると面倒ですから、できるだけ早く終わらせて、やり直しに時間をかけたいのですよ。その方が学習効果は高いですからね。

 

「習ってないからダメです」と言って間違えていないのに✖にされることもありますね。随分と前ですが、中1の英語のテストで, 「No, it's not.」 と書いて✖にされた生徒がいましたね。学校は「No, it isn't.」で教えているから、「No, it's not.」はダメだということでした。何を言っているのでしょうか…理解に苦しみますね。最近はこういうことはネットがありますから、頻繁に話題になっていますね。先日も、中3の生徒が英作文の問題で「I have been studying English for three years.」が✖にされたという記事をツイッターで見かけました。中学生は現在完了進行形を学習しません。ですからすべて現在完了形で教えるのですよ。しかし、本当はstudyは動作動詞ですから、継続の意味であれば現在完了進行形を用いなければならないのです。ですからこの解答は間違いどころか大正解なのに、習っていないからと言って✖なのです。たぶんこの生徒は優秀ですよ。先に学習を進めていたのでしょうね。でも✖になってしまうとは、ショックだったでしょうね。そもそも、この継続の意味の英作問題で動作動詞を出していることに全くセンスが無いのですよ。live, know, wantなどの状態動詞にしておくべきだったのです。状態動詞は進行形にできませんからね。そうすれば、おかしなことは起きなかったのです。

 それにしても、何を目標に指導しているのかと不思議に思ことは結構あります。

 

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