TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

天国で勉強できますか

 自分の部屋は天国です。テスト前なら、部屋にこもっていれば勉強していると親は思ってくれます。ダラダラしていても、ぼけーとしていても、居眠りしていても、マンガを読んでいても、ゲームをしていても、分かりませんからね。親が入ってきたら「気が散る!」と言って追い出せばいいですからね。親もそう言われると、それ以上は…と思うでしょう。さて、本当にそんな天国のような環境で良い勉強ができるのでしょうか。誰にも見られていない自分だけの空間で、厳しい勉強ができるのでしょうか。もちろんしなければなりません。しかし、人間ってそれほど強くありませんよ。そんな緩い環境で理想的な厳しい勉強ができるのはほんのごく一部の生徒です。しかも長時間の勉強ができるのはほとんどいませんね。そんなことは十分に分かっていますから、テスト前は塾で学習する時間を多く取ります。塾は勉強しかできない空間です。人に見られている空間です。これほど勉強に適した空間はないのです。でも、生徒は嫌がります。それは、やはり窮屈だからですね。ダラダラできないのが嫌ななのです。ぼけーとできないのが苦痛なのです。天国のような自分の部屋がいいのです。テスト前は家にいても、どこにいても勉強はしなければなりません。だったら、より適した環境を選ぶべきなのです。より良い環境で能率よく進めればよいのです。それが筋の通った考え方なのですが、論理的でない生徒には理解しがたいようです。

 だれでもそうですが、苦しいことが目の前に現れると、その苦しみがずっと続くかもしれないと思ってしまいます。そして冷静さを失い逃げ出したくなるのものです。しかし、少し視点を先を持って行けば、考え方は変わります。その苦しみの先に何があるかを想像することです。5時間勉強したらどうなるかをイメージしてみることなのです。苦しいことの先に何があるかを想像できるようになれば、目の前の苦しみにも耐えることができ、よりよい選択をすることができるのです。

 でも、中1はまだ無理なんですよね。目の前のことしか理解できないのですよ。徐々にそんな風に思えるようになって欲しいものです。

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奈良市富雄