TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

中3からでも塾は間に合うか…

 中3から塾へ通い始めて間に合うのか…うまく行くのか…誰もが思うところである。実際、塾へ通い始める年齢も上がりつつあるし、「できることなら塾へ行かずに済ませたい」と思う家庭も増えている。その考えはわかるし、否定はしない。昔とは違って、無料で使えるものは多いいし、ネットとPCがあればそこそこのレベルまでやることはできるし、情報だって手に入る。そして子供が読書(参考書が読める)ができればばっちりだ。可能性は十分ある。でも実際はそんなに甘くない。自己管理が難しいこと、教材ややるべきことの選択が難しいこと、迷いが常に生じること、そういう意味では塾へ通ったほうが楽だ。

 塾は通いだすと自分をとりまく環境は大きく変わるし、やることも増える。だからしんどい。でも塾へ行かななければ全部自分で考えてやらないといけない。これもしんどい。別のしんどさがある。だから、「塾へは行ってもい行かなくてもしんどい」のだ。どっちをとるか、自分にはどっちが向いているのか…を考えよう。

 さて、中3から塾通いはいいのかどうかだ。正直に言う。「生徒による」「学力次第」である。もちろん入塾のタイミングにもよるが、遅くとも中3の夏までの入塾を推奨したい。学力に課題があるなら中2の3学期には入っておきたい。でも、毎年いるけど、器用な生徒はいるし、恐ろしく伸びる生徒はいる。昨年の生徒もそうだった。中3の冬期講習から入塾してどんどん伸びた生徒がいた。入塾当初は一条志望校に設定していただが、最終は郡山に変えて見事に合格したのだ。素晴らしい結果だ。伸びてるのが手に取るようにわかる生徒だった。いろいろ話を伺うとこの生徒は入塾をする前はかなり自分自身で頑張っていた。いろんなことい挑戦しており、試行錯誤も半端なく多かった。日々悩みながら勉強をしていたのだ。そこへ入塾し見事に開花したと言える。時期が時期だからやり方を押し付けることはしていない。「使えるものは使いさなさい」、「自分に必要だと思えばやってください」と言って授業を受けてもらっただけだ。

塾に入るのが遅くても勉強に対する試行錯誤がきってりできている生徒は大丈夫だ。何もしていない生徒はダメだ。完全に塾や先生に丸投げするような心構えの生徒ではダメなのである。だから、私は低学年から生徒に考えさせようにしているし、ヒントも多い。最適解を選び自身でしっかりと考えることを鍛えている。そういうことである。

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