TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

美しいものに触れること

 美しものに触れたり、美しいものを理解することは大切だと言われます。数学者の藤原正彦先生はインド人が数学ができるのはタージマハールの美しさに触れて育ったからだとも言われます。また、武田鉄矢氏も美を理解できない者は危険だというようなことをラジオで言ってました。そう言われればまさにそうで、できない生徒の文字は乱雑で汚く、精神に傷を負っている子供の絵は恐ろしく奇妙だったり、美しいものと人の関係は非常に深いわけなのですよ。ですから、美しさを理解したり、美しいものを表現をすることはやっぱり大事なことだと思うのです。勉強しているとどの教科にも美しい部分があります。美しい文章、表現、公式、定理、論理、美しいものは極めて論理的で、バランスがよく、隙も無駄もありません。ですから、どうせ学ぶならその美しさを理解したいものですが、そこまで教えてくれる先生は、それほどいないのです。

 音楽や美術先生でさえも、そうですからね。何が美しく素晴らしいのか、どうしてそれが美しいのかをきっちりと説明してくれる先生はいませんでした。鑑賞の仕方を教えてくれなかったのです。作業ばかりでそれもほとんど指導はない状態でしたね。残念ながら先生が美に対する認識が甘いというか理解できていないのではと疑ってしまうレベルなのです。さらには、教育全体で見たときに音楽や美術のような実技教科は軽視されています。ひどい場合は邪魔もの扱いですからね。もちろん、学校だけの問題はないですが、文科省を始めあまりにも適当なのですよ。(最近は5教科さえ適当ですからね。)

 ということですから、英才教育に走るのではなくいかに美しいものに触れさせるかが大事なわけです。幼児に英語を叩き込む前に美しい日本語をしっかりと読み聞かせ、文部省唱歌を歌い、下地をじっくりと作るべきだと思います。そして、リビングには何か美しいものを置いておきたいものです。

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