TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

やっぱり上の人って何もわかっていない

 先日、トヨタ自動車が若者の車離れを食い止めるために、新しいブランド立ち上げ魅力的な車を売り出すといった趣旨のことを発表した。どうやらGRという名称でスポーツカーを売り出そうということのようだ。しかし、おかしい。若者が車に乗らないのは魅力的な車がないのは一つの要因ではあるがそれだけではない。ずばり、金がないのである。車を買っても維持できないのである。雇用だってまだまだ不安定だ。正社員の立場であっても会社もいつ倒産するかわからなし、リストラだって大いにありうる。給料もなかなか上がらない。そんな状況でいくら魅力的だからといって車を買うだろうか…しかも、今回のGRシリーズも安くても200万円くらいからのスタートである。そんなの買えるわけがないのだ。やはり何もわかっていない。庶民感覚ゼロ、これでは政治家や役人と一緒だ。どや顔でプレミアムフライデーを導入したボケた連中と同じである。

 トヨタ自動車ほどの企業なんだから、本気で車離れをなんとかしたいのなら、赤字覚悟で、1500CC以内の排気量で100万円程度に抑えた面白い車を作るべきだ。エコとか堅苦しいことはある程度でいいから、本当に庶民が楽しめるものを出してほしい。そして、それだけではダメで、全国にミニサーキットを作る。ラリー体験できるダートコースもいいね。実際に走る場所がなければ意味はない。合法的にかつ安全に走る場所があれば状況は一変するだろう。それくらいはやってほしいですね。膨大な利益を上げているんだからね。

 ちなみに、新しい日産のリーフにもがっかり。デザインが無難でかっこよすぎ。もっと未来感が欲しかったな。初代は不細工だったけど個性的でよかった。このあたりはトヨタの方が思い切りがあっていい。プリウスもそうだし、いつの時代でも一歩も二歩も先を行くデザインを提案している。