TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「お母さんは古い」本当か

勉強や教育に関しては「お母さんは古い」「ママの時代とは違う」と、子どもは偉そうに親を否定しますよね。小5くらいからこれが出てきますが、果たして本当でしょうか?どこに目を向けるかにもよりますが、子どもの言ううことは間違いではないですね。少なく見積もっても親子で30年ほどは違うわけですから、当然のことながら教育もどんどん変化しているわけです。約10年に1回は学習指導要領も改定されますし同時に教科書も改定されますから、親の世代が学習した内容とは異なる部分もかなりあるのですよね。新しい発見や研究が進むことで変わるものもあれば、配当学年が変わったり、教え方そのものが変わることもあります。わかり易い例で言えば、冥王星は惑星ではなくなりましたし、縄文時代はどんどん古くなっていますし、円周率は「3」になっている時期もありましたし、アルファベットの筆記体は教えていません。細かいところを上げればキリはなく、子どもと会話していても噛み合わないことばかりなのですよ。さらには、コンピューターの発展とともに教育環境も驚くほどほど変化していますから、本当に驚くばかりです。いいように変化したものもあれば明らかに改悪もあるわけで、戸惑いを隠せないどころか不信感さえ感じることさえありますね。

 それだけではありません。高校も変わっています。名前の変わった高校もありあすし、消滅してしまった高校もたくさんあります。例えば奈良県の公立高校で言えば、耳成高校はありません。富雄高校もありませんし、平城高校もなくなりましたね。北大和高校は奈良北高校となっています。あるいは、驚くほどの進学校に豹変した高校もありますね。30年以上前は不良が集まるような学校が今や有数の進学校となっているケースも珍しくないのですよ。親の世代なら名前を聞くだけで眉をひそめるような学校がですよ。ですから、我が子の高校を考えるときには情報をきっちりと更新しておかないと失敗することもあるのです。たいへん良い学校を見過ごしてしまうかもしれないのですよ。

 30年は1世代と言われます。30年は長いのですよ。あらゆる物事が変わるということを心得ておきたいものです。でも、不思議なことに、奈良県の公立高校入試の制度そのものには大きな変化がないのでよね。つまり進歩していません。

f:id:kuri2013:20210615125653p:plain

進学塾TETSU/奈良市富雄/とりみ通り/夏期講習