受動態(受け身)は難しい
中2の英語では現在、受動態を学習しているのですが、この単元がなかなか難しいのですよ。大人からすると何でもないのですが、非常に難しいようです。まず、日本語の段階で危うい生徒がいるのです。
先日の授業では次のような感じでした。
先生:「訪れる」を受け身にしてください
生徒:おとずられる、おとずら、おとず…おとずられる?
先生:「れ」が一つ消えたぞ
生徒:おとずられる…
まあ、こんな調子なのですよ。普段の会話で「訪れられる」という表現自身を使うこともないですから、無理もないのですが少し残念です。「する」の受け身を「すられる」と言うよりはましですけどね。たまに、この「すられる」が出るのですが今年はいなかったですね。
そして、さらに、助動詞が加わるとこうです。
「~されることができる」
「~されなければならない」
「~されるだろう」
否定が追加されると
「~されることができない」
「~されるべではない」
という具合ですから、意味が追加されてしまうと日本語なのですが、日本語ではないような気にさえなってしまいます。残念ながら混乱する生徒も出てきます。大人でも、普段使わない言い回しですからな、無理もないのですが、これは日常会話のレベルや触れている言葉のレベルが極端に低いということですから、たいへんまずいことなのです。自ら難しいことばを使わなても読んだり聞いたりすることは必要で、日常生活でそういう言語経験をしなければならないのです。でも、これは私も含めて大人の責任が大きいですよね。大人の言葉遣いが簡単すぎるのですよ。難しくすればいいというわけではないですが、もっと意識して狙いをつけて言葉を使うべきなのですよね。
それでも、重要単元なので今年は例年よりも時間をかけて丁寧に教えていますが、まだ手ごたえはありません。今のところ期末試験が不安です。ああ、も少しなんだけど…
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