TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

何回目でできるといいものか・・・

 問題の形式や難易度にもよるが、果たして何度目でできるのが理想なのだろうか。問題の形式や難易度にもよるし、教科による違いも大きい。生徒の学力によっても当然異なるので、一概に言えるものではない。それにしても、教えていると「何度言ったら分かるのだろうか…」と思うことは珍しはない。(もちろん生徒には直接言いませんけど)大人からすると何でもないことが、子供は驚くほど難しい問題のように感じているケースもある。想像以上に難しく捉えている可能性があるのである。ひょっとしたら、相対性理論並の難しさを感じているかもしれない。(笑)

 

 私たち教える立場の者の感覚からすると、標準レベルの問題や知識を問う問題では2回目でビシッと合わせることができる生徒はかなり優秀な生徒になる。もちろん、これだけでは正確に検証できないが、2回目で確実に正解できる生徒は、おおむね偏差値60以上の成績が出る感触である。普通の生徒は3、4回のトライアルで標準レベルのことを定着させることができる感じである。実際このレベルの生徒が最もたくさん存在している。ちなみに、5回以上やっても定着できない生徒は何かがおかしい。基本が理解できていないか勉強方法がおかしいといった原因が考えられる。

 

 さて、ここで大事なことは普通の生徒は3、4回で身につけることができるはずなののだから、面倒でも3、4回は努力しないといけないということである。この、3、4回目が面倒で勉強が中途半端に終わる生徒が多い。また、ぎりぎりまで放置してしまうので、時間がなくて3,4回目まで進まないということも珍しくない。これはたいへんもったいないことである。手に入るはずの力をみすみす逃してしまっているのだから。塾に通っていると、先生にやかましく言われたり課題を出されるので、なんとか3,4回のトライアルを成し遂げていることができるのだ。

 

 そして、もう一つの大事なことは。できるだけ、2回目に確実にできるように努力することである。2回目に確実にできるようになるためには、ちょっとやそっとの頑張りではダメ。絶え間ない努力と工夫が必要である。そして、自分のレベルを1つ、否、2つ以上を上げる必要がある。そうなると、もちろん学習に対する姿勢というものも変わるし、勉強や入試に対する価値観も変わる。できる生徒と普通の生徒の境界はこういうところなのである。

 

 

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