TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「上手」だからと言って「偉大」だとは言えない

He plays soccer well.:彼はサッカーを上手にします。

 この英文を書き換えると、次の英文になります。

He is a good soccer player.:彼は上手なサッカー選手です。

 be動詞が一般動詞に変わり、wellがgoodに変わりました。

「上手に」という形容詞が「上手な」という副詞に変わったのです。

文型が変化しただけで、論理的な矛盾がありせんから、この二文はほぼ同じ内容なわけです。

 

しかし、次のように書き換えるとどうでしょうか。

He is a great soccer player.:彼は偉大なサッカー選手です。

 

good ではなくgreatを用いましたので、「上手な」ではなく「偉大な」という意味になりますね。これはOKでしょうか…違うでしょうか…。大きく解釈すればもちろんOKです。しかし、厳密には違いますよね。

 

「上手なサッカー選手」

 この言い方は、その人がサッカーが上手な選手であること、サッカーのあらゆるスキルが高いということを言っているのであって、それ以上のことは言っていません。

ですから、「この人は人気があるんだろうな…」「影響力があるんだろうな…」とういうことは想像できますが、あくまでもその可能性があるというだけでそこまで読み取ってはいけないのです。

 

「偉大なサッカー選手」

 一方、この言い方だと、サッカーがある程度上手なのは大前提ですが、観客や他の選手などにたいへんな大きな影響を与えているということが主旨となるのですよ。ですから、He is a great soccer player.という英文は間違えとまではいかないですが、He plays soccer well.の書き換えとしては不適切なわけです。

 

 英語や国語の勉強というのはこのレベルで緻密に言葉の意味を捉え解釈していかなければならないのです。この解釈ができない、あるいは面倒くさいと思っている間は勉強の幅が広がりません。思考に深みが出てこないのですよ。ということは高度な勉強には耐えることができませんから、どれだけ頑張っても伸び悩みます。読解力がないと感じている人も概ねこの傾向があるのですよ。そのために普段から言葉の感覚や言葉の持つ意味を厳密にとらえる訓練が必要なのです。もちろん、そうなると指導者もまた必要なわけですけどね。ということで、進学塾TETSUへお越しいただきたいということです。よろしくお願いします。(笑)

 

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