TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

英語の教科書を作るのにかかわる外国人が少な過ぎる

 中学校で使われている英語の教科書も昔と比べると随分とよくなりましたし、内容もより会話・口語表現を意識した内容になりつつあります。また、それでけではなく、前回の改定からはレベルも引き上げられ、かつての内容とはおおきく異なります。単語1つを取りましても以前は高校の教書に出ていたものが多く出されているのです。昔の感覚で教科書を見ると驚くほどレベルも高くなっています。しかし、フルカラーだしイラストや写真が多くありますので第一印象はやさしい雰囲気があります。だから、どうもアンバランスな感じがあるのですよ。文字の大きさももう少し小さくしてもいいと思います。

 さて、中学校で使われる英語の検定教科書の一つにNew Crownという名称の本がります。随分と前からありますので、ご存知の方も多いでしょうし、New Crownで勉強した方も多いと思います。この教科書の巻末のページを見ていると、当然でありますが著作者の一覧があります。たくさんの名前があり、数えてみたら37名でした。詳しい肩書までは書いていませんが、おそらく勤務先と思われる学校名が書かれています。そのうち中学・高校の先生だろうと思われる方が9名。残りはすべて大学の先生のようでした。おそらく英語学者とか言語学者でしょうね。そして、37名中一人だけ外国人の名前がありました。

 なんか「あれっ」という感じですよね。英語の教科書ですからね、もっと外国人の先生がかかわっていてもいいじゃないですか。日本人の先生方も優秀でしょうけど、やはり英語を母国語とし英語を体中でわかっている先生が多くかかわるべきだと思うのですよ。もちろん、日本で使う教科書ですから日本人が責任もって編集するべきですけど、非常にバランスが悪いですよね。しかも、30年、40年前ではなくて、もっと使える英語をものにするための指導・教育が求められる時代になっているのですよ。それであれば、執筆者がほとんど日本人というのはどうも時代の要請に応えるのは難しいように思いますね。外国人が入ればいいというわけではないですけど、どうもバランスがおかしいと思うのですよね。どうも政治的な問題やへんな力関係があるような気がします。

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