TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

質問力の高さと質問する意味

 できる人は大人も子どもも質問力が高い。質問力が高いというのは、質問をする回数が多いだけではなく、質問が上手であるということ、また、的確な質問ができるということである。だいたい、下手な生徒は「先生、質問があります」と言ってやってくるのまではいいのだが、先生の前に来てから質問内容を探しだす。すぐに見つかればいいのだが、付箋も何もしていなくて、結局、見つからなくて出直すといったことが結構ある。これでは見事に時間の無駄になるが、こういう生徒はあらゆることに関してこんな様子である。

 

一方できる生徒の質問の仕方はひと味ちがう。例えば、

「先生、質問があります。たぶん、5分ほどで済みます。」

「ここまで分かっんですが、この先がわかりません…」

「解説を読んだのですが、この文の意味がわかりません…」

「私はこう訳したのですが、これではダメですか?」

 

質問をしたい問題を探しているのとは大違いである。要領も段取りも良いし何より無駄が少ない。このあたりが違いなのである。もちろん、いきなりこれができるわけではない。何度も質問に行くたびに先生に指導されたり、自分で気づきながら成長していくのである。そして中3の頃にはそこそこの質問力が身についているのである。だから中1の頃からまめに質問に通うことは良いのである。

 

 さて、先生に質問をする目的はわからない問題を解決することだけではない。もう一つ大事なことがある。それは、自分の理解度や伸びの様子を先生に伝えるということだ。直接1対1でやるのだから、生徒の理解力がたいへんよく分かる。(ちなみに集団指導を前提としていますからね)授業では把握できないレベルまで深く知ることができるのだ。すると、指導がより正確に的を得たものになる。そして、質問に行けばいく

 ほど指導の精度も上がり、よりよいサイクルに入っていくのである。これほど素晴らしいことはない。やっぱり質問することは大切だ。

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