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塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「安定した職業に就きなさい」という指導は必ずしも良いとは限らない

「安定した職業に就きなさい」というのは一昔前の考え方で、あまり良い指導だとは思わない。もっと生徒たちの将来を真剣に考え、様々な可能性を示してやることが教師の役目ではないのか。安定が必要な者もいれば、そうでない者もいる。冒険をしたい者もいるだろうし、でっかいことを考えている者もいる。価値観は多様化し、世の中の変化のスピードも驚くべき速さだし、実際、今だって、30年前には想像できなかった状況になっている。そんな状況で「安定した職業に就きなさい」というんはあまりにも適当すぎないかと思うし、教師自身の狭い世界を押しつけようとしているようにも思える。こういったスケールの小さい人間に指導を受けるほど残念ことはない。スケールの小さい指導者からはスケールの小さな者しか育たない。

 さて、「安定」とは何か?一般的には「安定した職業」とは。、倒産しないということであり、決まった額面の給料が毎月得られるということであり、様々な保障があるということである。そうなると公務員ではないか。確かに、公務員の待遇には驚くばかりである。今や大企業でもいつ倒産するか分からないのだから、倒産しないというだけでも驚く程の厚遇に思える。そして、よほどのこと(犯罪など)がない限り首が飛ぶこともないのも素晴らしい。どれだけ仕事ができなくても首にならないのだから。

 しかし、公務員になれのでは一部の者だし、そもそも若者にこのような安定は本当に必要だろうか?早くから結婚し家族を養う者であれば安定はありがたいし、安定すべきだというのはわかる。しかし、養うべき家族をもたない若者が学校を出てすぐに安定する必要など感じない。特に、自宅で暮らしているのであれば、多少不安定でも、給料が低くても別にいいではないか。20代は安定など求めず、いろいろな仕事を経験して世の中を知り、スキルをしっかりと磨いたり、将来一緒に事業を進める仲間を探す時期にした方がいいのではないか。また、師匠に師事し修行するのもい良いだろう。そうやって、長い人生を生き抜くための技を磨いていくべきである。

 もちろん、私はブラックな会社も不安定な社会も肯定をしているわけではない。大事なことは「不安定」であることを恐れないこと、目先の「安定」を求めて大切なものを見失わないこと、目先の人生ではなく80年の人生を俯瞰することだと思う。そして、仮に不安定な状況に追い込まれても上手くやり過ごすことができる力を養っておかないといけない。そういう教育をしておくべきである。安定に固執するような小さい指導ではダメである。 

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