TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

実績の更新

 輝かしい入試実績を出した直後は先生たちも誇らしく嬉しいものですが、問題は次年度なのですよ。基本的に前年度を上回らないといけないのですから。実績を落とすと大問題で、自分の査定に大きく響きます。場合によっては異動や降格も当然のように行われます。もちろん、その前にとんでもないくらい怒られますからね。それはもうたいへんなプレッシャーです。もう出社拒否してもおかしくない精神状態ですからね。確かに合格実績はある程度はまでは伸ばせますよ。しかし、枠が決まってますからね。物を売ることとは根本的に違いますからね。すぐに限界がおとずれます。その状況に加えて、生徒は毎年同じではありません。同じカリキュラムで同じように指導していても学力には差があります。当然、母数も違います。人数が多い学年もあれば不思議と少ない学年もあります。ですから、驚くほど条件が異なる状況で実績を上回ることを求められます。驚くほど不利な状況に陥ることもありますからね。この本部からの要求が現場の先生に無茶をさせ、場合によっては筋の通らないことを引き起こしたりするのです。もちろん休みはなくなるし、生徒や保護者も無茶を言うことになるし、変な進路指導になるし…先生だけでごちゃごちゃしているうちは、まだいいのですが、生徒や保護者に迷惑をかけるようになると本末転倒です。何をしているかわかりまえん。生徒のためだったはずの進路指導が完全に塾の都合で行われますからね。現場の先生は本当につらいでしょうね。大した精神力だと思います。

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