先日、中2の女生徒に次の日のテストがんばるように伝えたのですが、すかさず、
「テスト勉強は頑張るけど、テストはがんばらない。普通に解くだけ…」
と返答をされたました。思わず「ざぶとん一枚!」と言いそうになりました。(笑)でも、本当にその通りです。テストというのはテスト勉強で身につけた学力を試す場です。学力を身につけるのはたいへんなことです。基本事項を覚え定理や公式を使えるように練習し、間違いを繰り返しながら問題が解けるようになっていくのですよ。時間もかかるしイライラもするし、腹も立つし、悔しくもなるし、「どうして勉強しないといけないのか」という疑問が浮かんだり、そんな混沌とした感情をコントロールしながら勉強するのはやはりたいへんなことです。だから、テスト勉強はまさに頑張るということです。そして本番はこのがんばりの成果を試す。それは頑張りではなく今までの勉強を再現するだけということなのです。
彼女のこの感覚は本当に素晴らしいですね。これは勉強だけでなくあらゆることに通ずる真理ですから、たぶんこの生徒は将来偉大になりますよ。中2でこれを言えるのですからね。大人でもこれをわかっていない人が多いですから、いやあ驚きです。
ちなみに、「頑張る」を国語辞典で調べると次の通り。
・困難や障害に負けないで精一杯務める。(明鏡国語辞典第二版)
・どこまでも忍耐し努力する(広辞苑第六版)
・途中で起こるいろいろな障害に堪えて、しなければならないことを最後までやり通す (新明解国語辞典第四版)
「忍耐」と「やりきる」がキーワードですね。
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