TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

すでに差がついている

 言うまでもなく、学力の差は学習量で決まる。どれだけ頑張ったかで決まる。もちろん、質も大切である。高い質の勉強をたくさんすれば、さらに学力は上がる。だから、成績を上げたいのなら勉強するほかない。家庭学習を徹底的にやればいいのである。しかし、実は家庭学習以前に圧倒的な差がつく場面がある。それは「授業」である。授業をちゃんと聞いているかどうかなのである。実は人の話をちゃんと聞けている生徒はそれほど多くない。ましてや先生の話を聞いてきっちり記憶できている生徒は上位の生徒になってくる。黙っていても、先生の話を聞いているとは限らない。まじめにノートを取っていても、書いているだけかもしれない。授業をしている側から生徒を見ているとたいへんよくわかる。話を聞いていない生徒は顔の表情がぼにゃりしていて、何よりも目つきが弱いのである。それと文具や教材を扱う一つ一つの行動が緩慢だ。その様子をキャッチしたら授業に引き戻すために、発問したり、注意したり、説明の仕方や話し方を変えたりといろりろなことをする。そんなことをうまく繰り返しながら授業をしなければ実は授業を聞かせることは難しい。部活を終えて勉強するのはやはりたいへんな力が必要なのだ。そう簡単にはできない。しっかりとした信念が必要なのだ。

 しかし、しんどくても眠ても必死で授業を聞いてる生徒がいる。ノートも手際よくとり、てきぱきと動く。また大事なことだがどの先生の授業でも同じなのである。「怖い先生のときだけ」ではない。どの先生であろうが話をきっちりと聞き、やるべきことを確実にやり遂げるのである。だから、家庭学習も進めやすい。家に帰って授業でやったことを覚えているから。もし、不明瞭ならノートを確認すればよい。確実に取られたノートには黒板に書かなかったことまでも書いてある。本当に無駄がないのである。賢くなるしかないだろう。

 ということだから、学力を上げるために、まず、授業を大事にしないと始まらない。絶対に適当にいい加減に受けてはいけないのだ。そして、先生はそのことをもっと熱心に訴えるべきだ。もちろん、授業も改善するなどして。聞いていないがわかっているににしゃべり続けるような授業ではダメなのである。そんな授業なら問題演習の方が良いだろうね。

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