TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

分かろうと必死になること

マンガ「ブラックジャック」を読んでいると、重大なテーマになるのが患者の「治したい」とか「生きたい」という気持ちである。ブラックジャックは必死で治そうとする患者に徹底的に治療をする。生きる希望を失ってしまった患者には、嘘をついてまで希望を与えようとする。それほど、治療には患者の気持ちが大事だということである。どれだけの名医でも患者にその気がなければ直らないし、助からない。

 

言うまでもなく勉強も同じである。

生徒自身が「わかりたい」とか「できるようになりたい」と思わなければどれだけいい授業をしても成績は上がらない。だから、我々はなんとしてでも、生徒の気持ちを盛り上げないといけない。塾に来るたびにやる気にするための仕掛けや、様々な働きかけが必要となる。しかし、中3はこの時期になるとそんなことをしなくても、かなり気持ちが高まっている。「わかりたい」という気持ちは中1の中2の比ではない。というか中3の場合は「なんとかしたい」という鬼気迫る思いである。「わかりたい」という安いレベルではないのだ。当然のことながら集中力も半端ないレベルである。だから、教えることがどんどん吸収されていくし、その状況が手に取るようにわかる。本当に気持ちがいい。

 一方中1や中2はまだまだ…火をつけるのにたいへん労力がかかってしまうし、つけたと思ってもすぐに消えてしまう…あれやこれやと手がかかるのが現状である。まあ、そうやって手をかけることが面白いのですが…