TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

それくらいで「神授業」とは恥ずかしい

 ちょっと古いのですが、スタディサプリのCMで

「onは『上に』じゃなくてはスタディサプリでは『接触』。くっついているときにonを使うんだ…」

という関先生の説明のあとに「神授業が…」とナレーションが入るものがありましたね。半年か、一年ほど前かな。生徒や英語のことを理解していない人がこのCMを見ると「神授業」と思うのでしょうね。しかし、こんなものは言ったもの勝ちなのですよ。本当に当たり前すぎる内容なのですけど。まともな英語の先生なら「onは接触」ということなどは絶対に言っていますよ。言わないと支障があるくらいですからね。だから、当たり前すぎてどや顔をするのも恥ずかしい内容なのですよ。参考書にも必ず出ています。イラスト付きで解説が書かれています。町の書店で売られている¥1500程度の参考書にでも書いています。それくらい、常識的で普通の内容です。もちろん、CMを作っているのは会社であって関先生ではないですすから、関先生も「これくらいで神授業は恥ずかしいよね…」ときっと思っているはずですけど、気になるのが「スタディサプリでは『接触』…」と言っていますよね。どうやら「ぐる」ですね。こんな当たり前のことがスタディサプリ限定のように思わせるのはCMとしてはアウトですよね。狡さや悪意を感じますね。でも、こういう売り方で世間をだませるのですから、「onは接触」程度のことが当然でない先生がかなりいるということでしょうね。いや、塾や予備校業界では当たり前ですよ。それ以外の教育業界ですよ。ということですから、塾や予備校業界には八百万の神がいるということです。

 

 それにしても宣伝・CMの力は絶大ですよね。あっという間に浸透しますし、凄くないものが凄く見えるのですからね。本当に見事に騙されるわけですよ。そう思って宣伝は見ないといけないのですが、難しようです。毎週のようにチラシが入ることの背景を考えたいものです。

 

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