TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

さすがに一休さんは知らないね

 授業中、ひょんなことから、一休さんが話題に上ったので、アニメの一休さんを知っているかどかを中2に訪ねてみたが、さすがにアニメを見たことがある生徒はいない。ぼんやりと存在を知っている程度である。しかし、CMのおかげで「好き好き~」の歌は知っている、なんとも変な感じである。さらに、日本昔話はどうかと尋ねると、これは実際に見たことのある生徒が結構いた。

 今は我々の子供のころと比べると、子供向きのアニメやドラマが激減している。昔は16:00頃から18:00頃までは毎日アニメや特撮ヒーロードラマがテレビで流れていた。本当に毎日だ。もちろん、ゴールデンタイムにも子供向け番組はあった。だから、学校から帰ってきて毎日のように見ていたものだ。非常に質の高いものもあれば、どうでもいいような粗悪なものもあった。毎日のように見ていると、かなりいろいろなことが疑似体験できたし、主題歌も覚えて歌いまくるし、かなりの語彙をこの子供向きの番組で手に入れたのである。そういう観点では、決して悪いものではなかった。

 最近、昔のヒーロー特撮ドラマをよく見ているのだけど、これがなかなかよくできている。子供のころは気が付かなかったが、かなりの作りこみなのである。特に、ウルトラマンシリーズは最高によい。もちろん、細部には子供だましな部分が散見されるが、子供向けということで考えると相当なレベルなのである。物語の構成はしっかりしているし、きっちりと、テーマをもって作成されている。回によっては強いメッセージもある。さらに、音楽がいい。場面ごとにままざまな音楽を使っての演出はもうお見事なのである。BGMの大事さがよくわかる。そして何よりもすごいのが「帰ってきたウルトラマン」の主題歌は、あのすぎやまこういち先生だ。あのドラクエのね。

 今の子供は習い事もたくさんあるし、塾にも通っているから夕方に子供番組を組んでもしかたがないだろう。しかし、少なすぎるね。もう少しあってもいいように思う。あ新しいものを作らなくてもいいから、昔の質の良いものを再放送すればいい。特に、日本名作劇場や日本昔話などの再放送はいい。くだらない偏光した内容のワイドショー番組を作るのなら、昭和アニメの再放送の方が価値があるだろう。

 

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