TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

不自然な例文にツッコミを入れる生徒

 英語の初期学習ではどうしても不自然な例文が多い。日常では絶対に言わないことや、どうしてもありえない表現に出くわすことが多い。もちろん、ある程度割りきって学習しないといけないのだが、生徒の中にはその不自然な例文にツッコミをいれる生徒がいる。「そんなこと言う?「どんな状況やねん…」「聞かんでも分かるやろ…」という具合である。例えば、Is this an aaple or an orange?なんて文だと間違いなくツッコミが入るわけである。これは当然と言えば当然である。現実世界では間違うわけながないのだから。せめて、Is this an orange or a mandarin orange?だとツッコむ要素はない。

 しかし、できない子に限って、いつまでも例文にツッコミを入れ続けている。まあ、脱線して勉強から遠ざかりたいだけである。できる生徒はいつまでもそんなツッコミを入れない。しかし、不自然な文だと分かることはたいへん大事なことである。普段使っている言葉遣いがまともな証拠でもあるし、優れた言葉の感覚を持っているということだから。10年ほど前のことだが、小5の英語の授業で、This is a red apple.という例文が出てきた時に、不自然であることを指摘した生徒がいた。その通り、こんなことは普段言わない。たいへん不自然な文である。せめて、This apple is red.であればまだいけそうだが、圧倒的に赤が多いリンゴに対して、これも不自然。This apple is dark red.なら許されそうだが…それにしても、小5でこの文の不自然さに気が付くとはなかなかである。当時、たいへん驚いたことを覚えている。

 

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