TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「これはあなたのキツネですか」は変な文?!

先日の中1の授業で

「あれはあなたのキツネですか」という例文を提示したら、全員が笑ったのです。

キツネは家畜にもペットにもしないですから、不自然に感じたのですね。こんなことは普段絶対に言わないのですからね。きっと、頭にキツネを飼っている様子が頭に浮かんだのでしょうね。この例文を不自然に感じれたということはまともな感性があるということですから、ほっとしましたね。こういう感覚は勉強する上で大切なことなのです。勉強するときには自分の経験による知識をもとに思考し判断するわけですから、この感覚の重要性は言うまでもないことなです。

 

 さて、初期の英語学習ではこの例文のように不自然なものは多くあります。「これはリンゴですかそれともオレンジですか」というようなものですよね。まず、間違えることがないですからね。この例文も文法上は全く問題ないですが、常識という観点からはたいへん不自然なわけですよ。でも、最初は学習内容は少ないですからね、様々な制限があり、ある程度は不自然でも仕方がないのです。しかし、ここに厳しく攻撃を仕掛けてくる人がいますよね。「こんな例文はおかしい」そして、この批判の行きつく先は、「だから日本の英語教育はダメ」というところです。もちろん、こんなことを言うのは完全に外野の方ですけどね。リンゴかオレンジかを尋ねる文は英文法を教える上で全く間違っていませんから、おかしいという指摘こそがおかしいのですよ。私は、むしろ、この不自然な例文から自然な日本語や英語と日本語の違いを学ぶべきだと思っています。それが言語学習の基本だと思いますけどね。

 ちなみに、日本の英語教育は確かに間違っている面はありますが、英語教育全体をざっくりと否定しても仕方がないのですよ。まともに勉強しない生徒にも問題あり、その生徒を指導できない先生にも問題があり、文科省は教育の素人の集まりですし、一番の問題は英語学習で金もうけをしようとしている連中なのですよ。

 

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