TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

先生の力を引き出すこと

 身の回りには高性能なものがたいへん多いが、その性能を完璧に引き出し使いこなしている人は、まずいない。ほとんどは、最低限の使用にとどまっているのではないだろうか。素晴らしい機能や性能に気が付いていても使わない人、或はそのすごい機能そのものを知らない人も多数いる。当然ながら私もそういった人の一人である。購入するときには、いろんな機能を事前に調べて知っていても、実際は1度か2度使ってそれきりというものは多い。

 塾や先生にしても同じである。その塾ができること、その先生が秘めている力を引き出している生徒は多くない。私も20年以上この業界でやっておりいろんなことを経験してきた。手前味噌ながら「引き出し」の数はまずまずだと思っている。もちろん、まだまだ知らないことも、教師としての課題も有るのは事実だが、小中学生のリクエストには十分に応えることができると自負している。

 しかし、先生の引き出しを全部開けようとする生徒はなかなか現れない。たいてい使う「引き出し」は20%程度である。それも頻度の高いものばかり。日頃からいろんなことを想定して教材研究は欠かさないし、なるべく新しいことを取り入れるために「引き出し」の数を増やし、またその「引き出し」にはいろんなものを入れている。でも、その引き出しが開かれることはあまりない。

 ただし、これは生徒側の問題だけでなく先生側の問題でもある。先生自身がそういう指導をしないと生徒は動かない。そういう生徒に育てなければならないのである。という具合に、少し反省しながら、中1の授業では先生の力をきっちりと引き出すように指導した。そのためには、当たり前のことを徹底しなければならない。忘れ物をしている(させている)ようではダメである。

 本当にいろんなことを伝え、教えなければならない。夏期特訓中盤、がんばろう。

 

進学塾teTsu

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