TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

塾に通わずに勉強はできても、塾へ通う方が良い

 塾へ通っていなくても一人で勉強ができる優秀な生徒はいる。塾代がかからないなんて本当に親孝行な子供だ。そういう生徒は、まず学校の授業をしっかりと聞き(これが大事)不足する分は通信教育や映像授業などで補っているようだ。そのようなやり方で、中には見事にトップ校に入っていく生徒もいて本当に素晴らしい。たぶん1学年に数名はそういう生徒がいるだろう。しかし、そういう生徒でも私は塾に行く方がいいと思っている。なぜか?それは凄い先生と出会って欲しいからだ。塾の先生全員が凄い先生というわけではないが、学校の先生と比べると、教務面については圧倒的に塾の先生の方がは魅力的だ。いわゆる「引き出し」の数は相当で学校の先生をはるかに超えている。ベテラン講師なら、担当教科とは直接関係のない引き出しもたくさん持っている。進路のことや将来のことにも幅広くアドバイスしてくれるから頼もしく、新しい道が見えてくることさえある。さらにはサブカルの知識などにも相当詳しい先生もいるから普通に会話しているだけも相当楽しい。他にも、人間的にも非常に大きく、破格の器の持つ先生もたまにいたりするから、できれば大きく成長する時期にはそういう先生と出会って欲しいと思う。勉強や将来や人生に対する考え方に大きな影響を与えてくれるかもしれないのだ。

 ちなみに、こういう生徒がたまに塾に来る。塾に通う気はないが中3の夏期講習だけ、あるいは冬期講習だけを受講するために塾にやってくるのだ。テストすれば高得点を取るし、理解力も高く吸収力も素晴らしい。でも、残念な部分もある。それは学習技能が極端に低く、勉強の仕方も下手であるとうこと。それはそうだろう、塾に通っていないということは学習の仕方や学習技能面の指導は受けることは無いのだから。学校では学習方法に関する指導は皆無だし、映像授業でももちろん指導などしてくれない。だから、学習方法や学習技能面については我流にならざるを得ない。従って、相当でたらめな方法でやっている生徒がいる。成績と釣り合ていないのだ。ちゃんとした方法を身につれば効率よく身につくし、更に伸びるのだけど、本当にもったいない。「もっと早く指導を受けていれば…」と思うことがある。

 だから、塾に通える環境であれば塾には通って、いろんな先生と出会い、いろんな指導を受けて更に賢く、更に魅力的になって欲しい。良い塾に通うとことができれば副産物は多いのだ。問題はそういう塾(先生)をどうやって探すかということ。基本的に大手塾は避けた方がいいだろう。いろいろ巡るのが一番だと思う。

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