TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

義務教育に日本の文化を教える科目があってもいいよね

 スピードラーニングのコマーシャルで、「外国人に日本の文化を英語で説明できるといいですよね」と言っていたのですが、冷静に考えると日本の文化を日本語で説明できること自体がたいへんレベルの高いことで、相当な教養がないとできることではありません。それを「英語で…」ってあまりにも滅茶苦茶な話しなのですよ。

 さて、日本文化と言ってもいろいろありますよ。我々が普段使っている日本語もそうですし、食べている物や着ているものも文化ですよね。様々なお祭りや季節の行事も文化なわけですよね。我々は当たり前のよにそれらを活用し生活の一部とし、また消費しているのですが、本当に何も知らないしわかっていません。外国人に説明できるレベルでは到底ないのです。例えば、外国人は日本の伝統文化に興味を持ちますよね。中でも「歌舞伎」などはかなり注目されますが、意外と日本人はこの「歌舞伎」を知らないですよ。言葉として知っているだけで、実際に舞台を見たことがある人など一部ですよ。全く身近ではない伝統文化なのです。法隆寺などの歴史的建造物についても小学生並みの知識しかありません。日本の歴史は世界トップレベルの長さと深みがあり、外国人からするとファンタジーのように思われている部分さえある凄いものを持っているんですが、それらを我々はあまりにも知らないのです。

 なぜか?一つは知らなくてもなんとなく生活ができてしまうこと、そして、もう一つ言えることは十分に教育されていないということですね。学校で習う歴史は政治史ばかりです。少しだけ教科書に文化のページがありますが、先生の中には「時間がないから文化はやらないよ」という人さえいましたからね。これえは、ほとんど教えてもらっていないのと同じですよね。もちろん、教えてもらわなくても社会人になれば自ら学ぶべきだとは思います。しかし、基礎的な教育が施されていなければ、社会に出てから日本の伝統文化を学ぶようなことはなかなか難しいのではないかと思います。ですから、義務教育の中に日本の文化をしっかりと学ぶ教科をつくり教育するべきだと思うんですよね。最低でも、外国人に簡単に説明ができるレベルの知識は身につくようなレベルになりたいですよね。また、こういう教育がしっかりと行われれば文化財に傷をつけるようなことも激減するはずですよ。歴史の重みを知れば破壊行為などできるわけがありません。モラルとしても大事ですがそういう観点も必要ですよね。

 

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